テスラ(英: Tesla, Inc. NASDAQ: TSLA)は、アメリカ合衆国を拠点に、二次電池式電気自動車(BEV)と電気自動車関連製品、ソーラーパネルやエネルギーを蓄電する製品(ESS)など総合的な再生可能エネルギーソリューションを開発・製造・販売している会社である。

テスラの歴史

この項目は書きかけです。

  • 2003年7月1日 Martin Eberhard氏とMarc Tarpenning氏により、テスラモーターズ設立。数ヶ月後Ian Wright氏が3人目の社員として参加。
  • 2004年2月 イーロン・マスク氏が650万ドルを出資。最大株主となり、取締役会会長に就任。
  • 2004年5月 J.B.Straubel氏がCTOに就任。以上5名が共同創業者となる。
  • 2006年7月19日 Roadster(第1世代)発表。
  • 2007年12月 Ze'ev Drori氏がCEOに就任。
  • 2008年 Roadster(第1世代)生産開始。
  • 2008年2月 最初のRoadsterをイーロン・マスク氏に納車。
  • 2008年10月 イーロン・マスク氏がCEOに就任。
  • 2009年3月 Model Sのプロトタイプを公開。
  • 2010年5月 Tesla Fremont Factoryを購入。
  • 2010年6月 Tesla Motors Japan合同会社設立。テスラジャパンを通称とし、公式に用いる。
  • 2010年6月29日 NASDAQにてIPO。
  • 2012年1月 Roadster(第1世代)生産終了。Model Sをローンチ。
  • 2012年2月9日 Model Xのプロトタイプを公開。
  • 2014年9月 オートパイロット(HW1)搭載車の納車を開始。以降の全ての車両はオートパイロットを搭載。
  • 2015年4月 PowerwallおよびPowerpackを発表。
  • 2015年9月 Model Xの納車を開始。
  • 2017年2月1日 社名をテスラに変更。
  • 2020年3月 100万台目の車両を生産。
  • 2022年8月 ギガ・シャンハイでの100万台目の車両を生産。
  • 2023年9月 500万台目の車両を生産。
  • 2023年12月 Cybertruckの納車を開始。

テスラのミッション

持続可能なエネルギーへ世界の移行を加速する
化石燃料への依存に終止符を打ち、ゼロエミッション社会への移行を加速することで、より良い未来を実現することを目的としている。


インパクトレポート


ロードマップ

202x年

  • 4680セルの年間生産量を100GWhまで構築
  • 25,000ドルの新型EV販売開始

2030年

  • 車両を年間2,000万台販売
  • 年間1,500GWhの蓄電池を設置
  • 4680セルの年間生産量を3TWhまで構築

20xx年

  • バンタイプのEV生産開始
  • 住宅用空調システムの販売

初心者向け FAQ

テスラの車について知りたい初心者向けのガイドラインです。

どんなところが魅力的?

  • 世界トップクラスの安全性能
  • 長い航続距離
  • スーパーチャージャーネットワーク
  • 加速性能
  • オートパイロット
  • ナビ周りなどソフトウェアの先進性とOTAアップデート
  • 走行音や振動の少なさ
  • 電費性能
  • 寿命の短い部品点数が少ないことによる維持費の安さ
  • 優れたバッテリーマネジメントシステムによる、劣化しにくい水冷バッテリー
  • 自宅充電による給油の不要化
  • ゼロエミッション
  • そのほかスタイリングやインテリア

などが挙げられます。

試乗はどうやってする?

試乗のご予約は、紹介リンク またはテスラ公式ホームページより行えます。一部の新しいモデルなどは、現在日本では試乗できません。ポップアップストアやサービスセンターでの試乗、特別試乗などについては、キャンペーン/試乗イベント を参照。

購入はどうやってする?

紹介リンク またはテスラ公式ホームページより購入できます。紹介リンクから購入すると双方が得点を獲得できます。
車に関するアクセサリーやウェア・アパレル、ダイキャストモデルなどは、Tesla オフィシャルショップ で購入可能です。
また、テスラは直接販売を行なっているため、ディーラーはありません。テスラ・ストアなどでは試乗したりスタッフから説明を受けたりすることができますが、販売は行っていません。

価格交渉は無い?

テスラでは適正な価格をはじめから提示しているため、新車や在庫車に関して価格交渉は受け付けていません。
ただし、展示車があった場合に値引き提示される場合はあるみたいです。

ガソリンでも走れるの?/排気量は?

ガソリンでは走れません。エンジンがないため排気量はゼロで、ボンネット内はフランク(フロントトランク)と呼ばれる荷室となっています。また、サブトランクも大きくなっています。

航続距離は?

航続距離はモデルやグレード、年式などにより異なります。詳細は 公式ホームページ を参照してください。

充電方法は?

自宅など普段の車庫にテスラ・ウォールコネクターまたはEV用200Vコンセントを設置することで、便利に充電を行うことが出来ます。EV用100Vコンセントでも充電可能ですが、充電速度が遅いため、一晩では十分に充電出来ない可能性があります。
ウォールコネクターを設置する場合の電気工事業者はテスラから紹介されます。
外出先での充電は、テスラ・スーパーチャージャーが各地に点在しているほか、アダプターを使用することで全国の公共充電設備で充電することが可能です。
充電時間などの詳細は#充電とバッテリーを参照。

電気代は?

電気代は無料の公共充電器を除くと、基本的には自宅などでの充電が一番安くなります。
自宅充電をされる場合などには、同時に電力会社の見直しをされることをおすすめします。EV用のプランなどに切り替えることで大幅に電気料金を節約できます。
再生可能エネルギーの電力会社、プランの詳細などはエネチェンジ などを参照してください。

自宅で充電するとブレーカーが落ちる?

車内タッチスクリーンやアプリなどで、充電予約をすることで就寝中等電力使用量が少ない時間帯に充電したり、充電速度を下げることもできます。

車庫に充電設備が設置できない

スーパーチャージャーや公共の充電設備で充電できます。車庫付近や日頃運用する道沿いで通いやすい充電スポットを把握しておきましょう。
自宅充電設備無しで運用してるオーナーさんは多数存在しますが、電気自動車の充電にはガソリン車の給油よりも時間がかかります。
集合住宅などでも管理組合や大家さんの理解を得られれば充電設備を設置できます。YourStandEllaWeChargeTerra Charge などが、課金システムを備えた普通充電器やサービスを提供しています。

バッテリーは劣化する?

テスラのバッテリーの劣化率は、ガソリン車の経年劣化による燃費悪化と同程度と言われており、運用に支障が出るほどの急激な劣化はしません。新車から一年目あたりは一番劣化幅が大きいですが、大体10万kmで10%程度の劣化だと思っておけば大丈夫です。その後は更に劣化のペースが緩やかになります。
テスラ公式によると、車両は通常約13万から20万マイル(約209,214kmから321,868km)の走行後に廃棄されますが、テスラの車両データによると、この走行距離を達成したテスラ車両でバッテリーの大幅な劣化が見られたのは10%以下でした。また、バッテリーは8年間または一定距離を走行するまでに(モデルによって保証される走行距離は異なります)バッテリー容量が70%を下回る場合、テスラの保証が適用となります。

バッテリーが劣化すると、電費が悪化する?

バッテリーが劣化すると最大まで充電した時の電池容量が減少しますが、電費は悪化しません。

航続距離は表記されているより実際は短い?

電気自動車の航続距離を表す基準はJC08、CLTC、NEDC、WLTP、EPAなどがあり、基準により結果は大きく異なります。EPA基準は実際に走行できる距離に非常に近いです。また、日本のWLTCと欧州のWLTCの値では基準が大きく異なり、比較ができません。
テスラは現在日本の規制のため、ホームページでは日本のWLTP基準を表記していますが、カナダ版の公式ホームページ などでEPA基準の航続距離を見ることができます。
他メーカー車等と航続距離を比較するためには、同じ基準を使い比較する必要がありますが、異なる基準をまたいで航続距離の比較を行なっているメディアなどもあるので、注意が必要です。
また、テスラの車内タッチスクリーンやスマートフォンアプリに表示される航続距離はテスラ独自の基準により計算されており実際の航続距離に近くなっていますが、外気温が低い場合や登り坂、短距離の走行などでは電費が悪化し、航続距離は通常よりも短くなります。
ナビに目的地をセットすることにより、標高の高低差や風向きなどを考慮し、目的地までの詳細なバッテリー消費予測を表示します。

ゼロエミッション車(ZEV)とは?

排気ガスを一切排出しない自動車。排気ガスによる大気汚染は気候変動のほか、認知能力の低下や認知症リスクの増加、暴力事件の増加やうつ病発症リスクの増加などのメンタルヘルスへの影響など様々な悪影響があることが分かっている。

火力発電の電力で走行するため電気自動車は気候変動対策に効果的でない?

火力発電75%の電力で、発電所での二酸化炭素(CO2)排出量や送電ロスを計算しても、内燃機関車やハイブリッド車より電気自動車の方が排出量が少ない。また、ほとんどの内燃機関車(乗用車)の燃料使用量は企業の正式発表よりも40%多く、石油の採掘や輸送、精製などで発生するCO2などが通常無視されている。
さらに、テスラ・スーパーチャージャーで充電したり、家庭または事務所など車の充電場所の電力契約を再生可能エネルギー100%のプランへ変更することで、CO2排出をゼロに出来る。詳細は EVsmartの記事AFPBB Newsの記事 などを参照してください。

電力不足のため、充電にはディーゼル発電機が必要?電力不足に悪影響?

SNS等で拡散されているディーゼル発電機で充電しているような写真はジョークで撮られたものであり、事実ではない。電力不足時は、電力のピーク時間帯を避けて充電することもできる。
石油生産などでは電力も使用されるため、内燃機関車の走行に必要な電力は電気自動車の半分に達する。また、電気自動車は内燃機関車に比べ消耗品が少なく、内燃機関車にのみ必要な消耗品の製造に使用されている電力が減少するため、電力不足への悪影響はない。

電気自動車は寒さに弱い?

電気自動車は化石燃料車と同様、寒さにより効率が悪化するため航続距離は少し減少し、充電を行うためにはバッテリーの加熱が必要となる。ただし、近年の電気自動車はヒートポンプの採用などの改良により、寒冷地での効率は以前の車両に比べ大幅に改善されている。化石燃料車のようにエンジンがかからなくなる心配はなく、事前にアプリなどから暖房やデフロストをつけておくことで雪や凍結を溶かす時間を短縮できる。北欧は電気自動車の普及率や再生可能エネルギー率の高さで有名である。

電気自動車は大雪の立ち往生で危険?

2000ccクラスのガソリン車がタンクに30リットルのガソリンが残っていたとして、約24時間でガス欠するのに対し、電気自動車で仮にエアコンの消費電力が800W、バッテリー残量が20kWhの場合、25時間後に電欠となる。また、電気自動車は化石燃料車と違い一酸化炭素中毒のリスクがなく、エアコンよりも消費電力が大幅に少ないシートヒーターやステアリングヒーターを活用することもできる。詳細は、EVsmartの記事AFPBB Newsの記事 などを参照してください。

維持費は?

電気自動車はオイルやパッドなどの交換もあまり必要ないため、維持費はガソリン車の半分とも言われている。
メンテナンスサービスの推奨事項は、公式サポート を参照。
自動車税なども電気自動車は安くなっている。

速くなくても良い

コンフォートモードに切り替えることで、加速性能を抑え乗り心地重視にすることができる。最高速度の制限も設定できる。

保証・品質は?

保証については新車から4年 80,000kmの車両保証と、8年 160,000km~のモーター・バッテリー含むドライブトレーン保証が付帯している。
保証期間中の入庫トラブルは基本的に全て無料になりる。(修理のレッカーは無料、帰りのレッカー代は別途で掛かる事例あり)

整備を含めたサービス体制は?

テスラはモバイルサービスを行なっており、スマートフォンアプリから整備の内容を予約すると、車庫や勤務先など指定した場所に整備が来てくれます。自ら出向くことなく基本的な部分については修理が可能。
入庫が必要な場合はサービスセンターまで持ち込む必要があります。代車の希望などもアプリで伝えられますが、早めの予約が必要。代車はペットが禁止となっているため、注意。

納車までの流れ

注文を完了すると、RNから始まる予約番号(Reservation Number)が割り当てられます。
注文時に表示されている納車時期はおおよその目安であり、大幅に遅れることも多いです。
納車時期が近づくと注文の変更ができなくなり、車両識別番号 (Vehicle Identification Number / VIN) が割り当てられます。
納車場所は基本的にはサービスセンターやショールームでの納車になりますが、自宅まで有償(10万円~)の陸送を手配する事も可能です。
初期不良確認の為の納車時チェックリストというものを有志が作成しているので、リストを参考に新車状態での不具合をチェックしておくのもいいかもしれません。

補助金について

補助金は、地域や納車の時期などによって条件や金額、申請方法が変わります。補助金額はテスラホームページのそれぞれのモデルの注文画面に表示されます。
申請方法については納車時などにテスラから案内がありますが、購入手続き前に申請が必要な地域などもありますので、ご注意ください。
最新の情報は、テスラ公式サポート のほか、テスカスフォーラムEVsmartのニュース記事 などでも入手できます。
また、補助金は年度毎に予算の上限が決まっており、打ち切りとなる場合がありますのでご注意ください。

比較

各モデルの主な特徴

Model S

  • テスラのフラッグシップモデル
  • 5ドア リフトバックのラグジュアリー カー
  • 最大の航続距離と加速性能
  • パノラマガラスルーフ(一部車両を除く)
  • エアサスペンション(一部車両を除く)

Model 3

  • セダンタイプのコンパクト エグゼクティブ カー
  • 最高の電費性能
  • ミニマリスト インテリア
  • ガラスルーフ
  • コンパクトで運転しやすいサイズ

Model X

  • 5ドア ラグジュアリー SUV
  • Model Sと共通の車台
  • パノラマフロントガラス
  • ファルコンウィングドア
  • エアサスペンション(一部車両を除く)
  • 最大7人乗りのシートレイアウト(オプション)

Model Y

  • 5ドア コンパクト SUV
  • Model 3と共通の車台
  • パノラマガラスルーフ
  • ミニマリスト インテリア


モデルの寸法の比較 (mm)

Model S 3 (2023-) 3 (2017-2023) X Y Cyber
truck
全長 4,970 4,720 4,694 5,036 4,750 5,682.9
全幅 ミラー含む 2,189 2,089 2,088 2,271 2,129 2,413.3
ミラー折りたたみ 不明 1,933 1,933 2,072 1,978 2,200.7
ミラー含まず 1,964 1,850 1,849 1,999 1,920 2,031.8
全高 1,445 1,440 1,443 1,684 1,624 1,740.8

1,945.8
最低
地上高
116.8
〜160
138 140 171
~223
167 201.3
〜406.3

モデル3は日本の駐車環境を考慮して設計されているが、テスラ車は横幅が広いため機械式駐車場などでは利用できない場合がある。
その他、モデルの比較はCompare Models(Tesla公式) などを参照

グレード

RWD(リアホイールドライブ)
1つのモーターによる、後輪駆動。

AWD(オールホイールドライブ)
2つまたは3つのモーターによる、全輪駆動。加速性能や電費などが向上する。

60/70/75/85/90/100
以前モデルS/Xではバッテリー容量をグレード名としていた。パフォーマンスモデルでは数字の前にPが、デュアルモーターモデルでは数字の後にDが表記され、P100Dなどとなる。

スタンダードレンジ/スランダードレンジプラス
SR/SR+ などと略される。現在新車で販売されている車では公式には使用されず、単にモデル名のみの表記となっている。

ロングレンジ(LR)
大きなバッテリー容量により、航続距離と加速性能を引き上げたモデル。モデルや年式により、プレミアムサウンドや後部座席のシートヒーター、フォグランプの有無、充電速度などにも影響し、装備がアップグレードされる。

パフォーマンス(P)
ロングレンジよりもさらに加速性能を引き上げたモデル。ホイール、ブレーキパッド、アクセルおよびブレーキペダルなどがアップグレードされ、スポイラーが付属する。電費が悪化するため、航続距離は同じ年式のロングレンジより若干短くなる。
ホイールなどの装備のアップグレードなしでパフォーマンスの加速性能のみを持つロングレンジAWDパフォーマンスも存在するが、現在は販売されていない。ステルスなどと略される。

Plaid
モーターを3つに増やしトライモーターとすることで、パフォーマンスよりもさらに加速性能を引き上げたモデル。

ホイール

大径のホイールや社外ホイールは乗り心地やデザインの変化だけで無く、電費が多少悪化し航続距離に影響する。
パフォーマンス/Plaidグレードとそれ以外のグレードではブレーキの形状が異なるため、対応するホイールも異なる。

モデルイヤー(MY)

テスラはモデルチェンジを行わず、バッテリーやモーターからインテリアまで、幅広い範囲で頻繁にモデルのアップデートを行っている。同じモデルイヤーの同じグレードの車両比でもアップデートがされている場合もある。また、製造する工場によって仕様が異なっている。

ボディカラー

2023年10月28日現在、日本では5種類のボディカラーが注文可能。

  • Pearl White Multi-Coat
  • Solid Black
  • Stealth Grey (Model S / 3 / X)
  • Midnight Silver Metallic (Model Y)
  • Deep Blue Metallic
  • Ultra Red (Model S / 3 / X)
  • Red Multi-Coat (Model Y)


日本では選択できないボディカラー

  • Quicksilver
  • Midnight Cherry Red


生産を終了したボディカラー

  • Signature Red
  • Obsidian Black Metallic
  • Silver Metallic


新車/中古車

新車・在庫車

メリット

  • 補助金が活用出来る
  • 保証期間が長い(車両保証4年/ドライブトレーン保証8年)
  • 好きなグレード・オプションを選択出来る
  • 最新の構成が手に入る
  • 納車前に値下げされた場合は注文後でも値下げが反映されるが、値上げは反映されない


デメリット

  • 新車は納期が長く、様々な要因によって納車が予定よりも遅れることもある
  • 時期次第では補助金の申請が間に合わない可能性もある
  • 在庫車は距離を走っていたり、デモ車両という記載があった場合、補助金が受けられない場合が多い


認定中古車

メリット

  • FSDなどが付いて新車と比べて安い場合がある
  • 認定中古車なので、保証が付いている
  • 状態が市場中古に比べてある程度保証されている


デメリット

  • ハードウェアが古い場合、使えない機能がある
  • 保証期間が新車と比べると短い
  • 補助金が使えない
  • 現車確認をできない(喫煙車である場合などがある)


市場の中古車・個人売買

オートパイロットやフル セルフドライビング ケイパビリティはオーナーではなく車両に紐付いているため、次のオーナーも利用可。別の車両への引き継ぎは不可。
前オーナーのカスタム内容次第ではサービスセンターへの入庫を拒否される場合があるため、購入前にはよく確認しておく事をお勧めします。

充電とバッテリー

差込口(NACS)について

日本で販売されているテスラ車(第1世代ロードスターを除く)は、テスラが開発したNACS(North American Charging Standard / 旧テスラコネクター)規格を採用しており、1つの差込口でAC普通充電とDC急速充電に対応する。差込口は左側のテールランプ内などに配置され、充電時以外は差込口が目立たないようデザインされている。
各種アダプターを使用することで、他の規格の充電設備も利用可能。
テスラはNACSをオープンソースにしており、他社も利用できるようにしている。ApteraやFord、General Motors、Rivian、Volvo、Mercedes-Benz、日産、Fisker、Honda、Jaguar、Hyundai、Kia、BMW、TOYOTA、SUBARU、Lucid、Volkswagen、Audi、Porscheなどが、北米で販売する車両に採用を予定している。

バッテリーと充電制限

バッテリーはリチウムイオン電池で、円筒形のNCA/NCMまたは角形のLFPを採用している。モデルS以降のモデルでは水冷方式を採用し、バッテリーマネジメントシステム(BMS)によりバッテリーを適切な温度に保つことにより、バッテリーの劣化を抑制し連続での急速充電などを可能にしている。モデルYではオクタバルブと呼ばれるヒートポンプを開発・採用し効率を改善、その後モデル3, S/Xなど他のモデルでも採用された。
NCA/NCMバッテリーのモデルは、満充電を繰り返すことでバッテリー劣化が早まるため、長距離を走行しない日常での運用や急速充電では、満充電にせず充電制限の設定をすることが推奨されている。一方で、日本で販売されているギガ・シャンハイ製のモデル3/Y RWDはLFPバッテリーとなっており、これらの車両はセル・バランシングのため定期的な満充電が推奨されている。
詳細はそれぞれのモデルのオーナーズマニュアルを参照。最大充電速度とバッテリーの種類は、モデルとグレード、年式によって異なる。

NACSの充電器

テスラ・スーパーチャージャー(SC)

テスラの急速充電ネットワーク。
こちらのページを参照。

テスラ・ウォールコネクター(WC)

テスラ・ウォールコネクターを自宅など普段の車庫に設置することで、便利にかつ早く充電を行うことが出来る。夜間にプラグを車に差し込んでおけば、翌朝までに十分に充電される。
第3世代ウォールコネクターの充電速度などについては、こちらを参照
マニュアルはこちら

また、ウォールコネクターは、ホテルやレストラン、ショッピングセンターなど充電以外の理由でドライバーが駐車する可能性のある場所にデスティネーションチャージング としても設置されている。施設利用者のみが利用可能な充電器も多いが、これらの充電器の電気料金は通常施設の負担となっており、利用者は無料で利用できる場合が多い。
設置場所はこちらを参照

J1772 ウォールコネクターや、NACSおよびJ1772に対応するユニバーサル・ウォールコネクターは、2023年8月現在日本国内で一般には販売されていない。

充電用コンセント

テスラ・モバイルコネクターを持っていれば、100Vまたは200VのEV充電用コンセントで充電できる。公共の充電用コンセントの他、車庫に既存の充電用コンセントがある場合や、テスラ車以外のBEVにも対応したい場合などにも。
6kWで充電した場合、8時間で48kWh充電可能。
GEN II モバイルコネクターのマニュアルはこちら

社外品のケーブルでも充電可能だが、安全上のリスクがあるため純正品を強く推奨。手に入らない場合はブランド品を選び、ノーブランド品などは避けた方が良い。また、延長コードやEV用でないコンセントの使用などは、火災の原因となることがある。

公共の充電設備

日本では2023年12月時点で、以下の充電サービスが導入または導入計画の発表をしている。

  • DMM EV CHARGE
  • ユビ電 WeCharge


他の規格の充電器(要アダプター)

CHAdeMO

急速充電の規格の一つ。世界初の急速充電の国際基準規格であり欧米等でも充電設備の整備がされたが、2012年にはより高性能なCCSやテスラコネクターが開発されたため海外ではほとんどの自動車メーカーに採用されなかった。
日本は唯一CHAdeMOを標準の急速充電規格とする国となっており、高速道路のPA/SAや道の駅、自動車ディーラーやショッピングモールなど様々な場所にCHAdeMO充電設備が設置されている。ポルシェ・ターボチャージャーなど、テスラを含む他社の車には対応しない充電器もある。
公共のCHAdeMO充電器は一回あたり30分までの時間制限があるスポットが多い。
複数台に同時に充電できるタイプは、同時に充電を行うと大幅に速度が落ちる場合があるため、注意が必要。また、夏の気温が高い期間や続けて充電を行う場合等に、充電速度が制限される機種もある。CHAdeMO充電器で充電した車両に発生した不具合の報告については、#不具合とリブートを参照。
利用するにはCHAdeMO用の専用アダプター(最大50kW)が必要で、30分の充電で最大125km走行可。
アダプターのマニュアルはこちら

プラグアンドチャージ(PnC)には対応していないため毎度の支払い手続きが必要であるが、充電カードを契約することで手続きを省略できるほか、頻繁に利用する場合は利用料金も割安となる。充電カードについての詳細は、こちらの記事を推奨
充電カードの契約が無くてもゲスト充電を利用したり、無料で充電できるスポットなどもある。また、エコQ電に年会費無料の会員登録をしておくことでお得に充電出来るスポットもある。
スーパーチャージャーと同様に、使う必要のある人ができるだけ早く使えるように充電完了後は速やかにお車を移動しましょう。充電後に引き続き駐車する必要がある場合は、充電スポットとなっていない一般駐車場へお車を移動しましょう。

SAE J1772

北米(CCS1)や日本等における普通充電の標準規格。利用するにはSAE J1772アダプターが必要。ホテルなど長時間利用する駐車場などで利用できる。

おすすめの公共EV充電器検索サイト


主な公共EV充電設備のゲスト充電方法

Japan Charge Network (JCN)

  • アダプターを使い、車に充電器を挿す
  • JCNのウェブサイト にアクセス、充電器を選び、クレジットカード情報などを入力し、パスワードを発行する
  • 充電器にパスワードを入力する

エコQ電

  • 事前に会員登録 が必要
  • 充電器に貼ってあるQRコードを読み取り、充電器を確認
  • アカウントにログイン

Smart oasis

  • 充電器に貼ってあるQRコードを読み取り、充電器を確認
  • クレジットカード情報などを入力
  • 充電器にかかっているFeliCaカードをタッチ

イオン

  • WAONを利用することで、簡単な認証と安価な料金を利用できる。モバイルWAONに対応するスマートフォンを利用している場合は、AppStore または Google Play からアプリをインストールして利用できる。

イトーヨーカドー

  • nanacoが必要


その他の充電規格

  • CCS1
北米や韓国などで採用。多くの自動車メーカーがNACSへの切り替えを発表している。
  • CCS2
ヨーロッパやグリーンランド、オーストラリア、南米、南アフリカ、サウジアラビアなどで採用。テスラも採用している。
  • GB/T
中国の充電規格。テスラも採用し、普通充電と急速充電のデュアルポートとなっている。普通充電ポートはType 2と似ているが、急速充電はサポートしていない。

モーター

テスラはロードスター、モデルS/Xでは二コラ・テスラが開発した加速性能に優れる交流の誘導モーターを採用。モデル3 RWDで高速走行時に効率の良い永久磁石同期リラクタンスモーターを採用し、3 AWD デュアルモーターでは前輪を誘導モーター、後輪を永久磁石同期リラクタンスモーターと組み合わせた。モデルS/X Ravenでは モデル3とは反対に前輪のモーターに永久磁石同期リラクタンスモーターを採用。PlaidやSemiではトライモーターとなり、誘導モーターを左右それぞれに配置することにより、加速性能を引き上げている。

オートパイロット

機能

オートパイロット(AP)HW1.0

第1世代のオートパイロットには、以下の機能が含まれている。HW1.0ではカメラが前方にのみ搭載されているため、同名の機能でも第2世代以降のオートパイロットの機能とは性能が異なるものとなっている。

  • トラフィックアウェア クルーズコントロール
直線の道路などで、設定されている走行速度を維持する。同じ車線上の前方に車両が検出された場合、車間距離が保たれるように減速する。ドライバーは道路の進行方向に常に注意を払い、状況に応じて自らブレーキを踏む必要がある。
  • オートステアリング
自動車専用道路など高規格の道路で、クルーズコントロールに加えてハンドル操作を自動的に行う。ドライバーは車の監視義務があり、使用中も常にハンドルを握っている必要がある。
  • オートレーンチェンジ
オートステアリング中に、ウインカー操作で車線変更を行う。
  • オートパーキング
両隣に車が駐車している場合に、超音波センサーにより自動で並列または縦列駐車を行う。
  • サモン
スマートフォン等からの操作で車を前進・後退させる。日本では法規制のため、操作するスマートフォンが車から6メートル以内である必要がある。


オートパイロット(AP)HW2.0/2.5/3.0/4.0

現在新車として販売されているテスラ車には、オートパイロットが標準装備となっている。

  • トラフィックアウェア クルーズコントロール
直線の道路などで、設定されている走行速度を維持する。同じ車線上の前方に車両が検出された場合、車間距離が保たれるように減速する。ドライバーは道路の進行方向に常に注意を払い、状況に応じて自らブレーキを踏む必要がある。
  • オートステアリング
自動車専用道路など高規格の道路で、クルーズコントロールに加えてハンドル操作を自動的に行う。ドライバーは車の監視義務があり、使用中も常にハンドルを握っている必要がある。

エンハンスド オートパイロット(EAP)

エンハンスド オートパイロットまたはフル セルフドライビング ケイパビリティ オプションを購入することによって、オートパイロットの機能に加えて以下の機能を利用できるようになる。

  • オートレーンチェンジ
オートステアリング中にウインカー操作をすると、他の車両を認識し速度を調整、車線変更を行う。
  • オートパーキング
駐車スペースに縦列または車庫入れ駐車を自動で行う。
  • スマートサモン
スマートフォン等からの操作での車の前進や後退、または、より複雑な環境や駐車スペースをナビゲートし、障害物を巧みに避けて駐車場内にいるドライバーまたは任意の場所まで迎えに来る。公道では使用不可。日本では法規制のため、操作するスマートフォンなどが車から6メートル以内である必要がある。HW2.0以降が必要。
  • ナビゲート・オン・オートパイロット
NoA/NoAPなどと略される。現時点では日本国内では使用不可で、将来的に追加される予定。オートステアリング中、設定した目的地に応じて高速道路のインターチェンジやジャンクションの通過、乗り降りなどのステアリング操作を行う。車線変更を提案し、速度の遅い車の後ろにとどまらないよう調整する。HW2.0以降が必要。

フル セルフドライビング ケイパビリティ(FSD)

フル セルフドライビング ケイパビリティ オプションでは、オートパイロットおよびエンハンスド オートパイロットの機能に加えて、以下の機能が追加される。現時点では日本国内では使用不可。HW2.0またはHW3.0以降が必要。

  • 信号機/一時停止標識コントロール
オートステアリング中に、信号機や一時停止標識を認識し、従う。
  • 市街地でのオートステアリング
ナビの目的地まで自動で右左折や車線変更などを行い、向かう。ドライバーは車の監視義務があり、使用中も常にハンドルを握っている必要がある。


FSDオプションを購入しなくても、現在新車として販売される全てのテスラ車は、FSDに必要なハードウェア(HW3.0)が装備されている。そのため、納車後でもオンラインでオプションを購入することができるが、定期的に価格が上昇しており、将来的には更なる値上げが示唆されている。

ハードウェア

車両に搭載されたハードウェアの情報は、タッチスクリーンの「コントロール」>「ソフトウェア」>「追加車両情報」から確認できる。

  • HW1.0
2014年9月から2016年10月の間に製造された車に搭載。MobilEyeのプラットフォーム、前方に1つのカメラと160mのレーダー、5mまで探知できる12のソナーを装備。レベル2の自動運転を行うことができる。
  • HW2.0/HW2.5
2016年10月以降に製造された車に搭載。NVIDIAのプラットフォーム、8つのカメラなどを装備。HW1.0との見分け方は、サイドマーカーやBピラーのカメラの有無で確認できる。HW1.0以前のハードウェアからのアップグレードは不可。
  • FSDコンピューター/HW3.0
テスラが開発したプロセッサーを搭載し、HW2.5と比較して10倍の処理性能を誇る。フルセルフドライビングの表示プレビューやオートウインカーなどにも必要。HW2.0/2.5を装備した車両は、FSDを購入済であれば追加料金無しでFSDコンピューターへアップグレード可能。カプラーオンで交換できる
  • HW4.0
強化されたコンピューターと、モデルにより追加のカメラや4次元レーダーなどを搭載する。HW3.0以前のハードウェアからのアップグレードは不可。
  • ミリ波レーダー、ソナー(USS)について
2021年5月以降、地域やモデルによって徐々にレーダーやソナーの搭載をしなくなり、日本では2022年6月以降に生産された車からレーダーを搭載しなくなった。FSDベータでは、レーダーを搭載している車両でも、Tesla Vision(カメラのみ)により運転されている。


センサーについての詳細などは、Wikipedia公式サイト などを参照してください。

安全性と緊急時対応

テスラ車は安全面を最優先に設計され、アメリカ政府の新車アセスメントプログラムなど様々なテストで非常に高いスコアを達成している。詳細な安全性テストの結果などについては、それぞれのモデルのページやWikipediaなどを参照。


テスラの緊急時対応方法

緊急時は警察(110番)や消防と救急(119番)に通報してください。
負傷者のいない被害事故などの場合でも、保険適用などのため警察への通報が必要です。
必要に応じてテスラ・ロードサイドアシスタンス に電話してください。
レスキューマニュアルは、こちらのページ を参照してください。

電気自動車は火災のリスクが高い?

2012年から2021年の間に起こったテスラ車両の火災は、走行距離約2.1億マイル(337,962,240km)あたり1件でした。一方、全米防火協会(NFPA)と米国運輸省のデータによると、米国で起こった車両火災は、走行1,900万マイル(30,577,536km)あたり1件でした。
詳細はテスラ車両安全性レポート を参照してください。

電気自動車は事故や水没で感電する?

事故を起こしても、バッテリーはすぐに車体から切り離され遮断されますので、感電することはほとんどありません。水没時の感電リスクもほとんどありません。詳細はこちらの記事 などを参照してください。

ボイス・コマンド

ステアリングホイール(ハンドル)の右側のスクロールホイールを押すと、マイクがオンになりボイス・コマンドを入力できる。(スタンダード・コネクティビティまたはWi-Fi接続などが必要)

  • ナビの目的地
「〇〇まで」、「自宅 / 勤務先まで」、「スーパーチャージャーまで」など
  • マップ
「地図」、「拡大」、「縮小」、「サテライト」、「サテライトオフ」、「交通状況」など
  • エアコン
「エアコン オン / オフ」、「暑い / 寒い」、「エアコンを21度」、「風量を上げて / 下げて」、「ドライバーの風向きを上げる / 下げる」、「デフロスター オン / オフ」、「リアデフロスター オン / オフ」など
  • ミラー
「ミラーを開いて」、「ミラーを閉じて」など
  • ワイパー
「ワイパー自動」、「ワイパー速く / 遅く」、「ワイパーオフ」など
  • 音楽
「音楽を再生」、「ポーズ」など
  • フランク、グローブボックス
「フランクを開けて」、「グローブボックスを開いて」など
  • ドア
「ドアロック」、「ドアロックを解除」など
  • ドームライト
「ドームライトオン / オフ」、「ドームライト自動」など
  • その他
「リアカメラ」、「充電」、「エネルギー」、「タイヤ空気圧」、「Googleで〇〇を検索」など

空調

プレコンディショニング

モバイルアプリの操作、またはタッチスクリーンから出発予定時刻プレコンディショニングを設定しておくことで、乗車する前に車両の空調やシートヒーターなどをオンにして最適な車内温度で出発できる。また、車両を充電しながら機能を利用することで、出発時のエネルギーを節約できるため、航続距離が最大化される。

オーバーヒート プロテクション

夏の暑さから子供やペットを保護するため、2018年に実装された機能。キャビン過熱保護とも呼ばれる。機能を「オン」や「A/Cオフ」に設定している場合、降車後15分以上経過後に一定の温度以上になった場合に作動する。バッテリー残量が20%まで低下した場合や、降車後12時間以上が経過した場合は作動しない。人やペットを車内に残して外に出る必要がある場合は、 空調の保持やドッグモード、キャンプモードを使用してください。

ドッグモード

降車後、車両の空調をオンのまま保持し、タッチスクリーンに車内の温度が大きく表示される。セントリーモードはオフになる。

キャンプモード

降車後も車両の空調とタッチスクリーン、ミュージックの再生などをオンのまま保持する。セントリーモードはオフになる。

ミュージックとシアター

ミュージック

ストリーミング

プレミアム・コネクティビティまたはWi-Fi接続で、以下のサービスを利用可能。

  • TuneIn
  • Spotify(Spotify Premiumプランの契約が必要)
  • Apple Music

音質はUSB接続の方が良い。
CaraokeやTidal等は日本国内では利用不可。

USB

グローブボックス内のUSBポートにUSBドライブなどを接続することで、音楽ファイルを再生可能。グローブボックス内にUSBポートがない車両は、センターコンソール前にあるUSBポートに接続する。対応するフォーマットは、AAC、FLAC、MP3など。ディスク番号を認識しないため、複数枚組のアルバムは音楽ファイルのトラック番号を通し番号に修正することで、正しい順番で再生が可能。

Bluetooth

スマートフォンなどとBluetoothで接続することで、通話やボイスコマンドによるメッセージの送受信、スマートフォンからの音楽再生などが可能。

FMラジオ

ワイドFMは非対応。AMラジオはMCU1のみ対応。

シアター

プレミアム・コネクティビティまたはWi-Fi接続で、タッチスクリーンの「シアター」アプリからYouTubeやNetflix、Disney+などのサービスを利用可能。MCU2以降が必要。NetflixとDisney+は各サービスの有料プランの契約が必要。
その他、車両のタッチスクリーンの「ブラウザ」アプリからこちらのページ にアクセスすることで、様々なストリーミングサービスを利用可能。
USBドライブやスマートフォン内などの動画ファイルは再生できない。
モデルS/Xの後部座席のタッチスクリーンを除き、走行中は再生不可。

ダッシュカムとセントリーモード

USBフラッシュドライブやSSD(2021年以降のモデルは付属)を接続することで、車両のカメラのうち4つのカメラを使用して走行中および駐車中の動画を録画できる。

ダッシュカム

走行中の動画を録画する。HW2.5以上が必要。

セントリーモード

駐車中周囲を監視し、脅威の可能性を検出すると録画を開始し、アラートやアラームがオンになる。
録画を行うには、HW2.5以上が必要。
HW2.0では録画は行わず、アラートとアラームのみ。
バッテリー残量20%以下の場合や、ドッグモード、シアターモードがオンの場合は使用不可。
車両がスリープにならず、バッテリー消費が増加するため、注意が必要。
詳細については、それぞれのモデルのオーナーズマニュアルを参照。

使用できるUSBストレージ

以下の要件に適合するフラッシュドライブの使用が必要です。

  • 最小ストレージ容量64GB。できるだけ保存領域が多いフラッシュドライブを使用してください。動画は大量の保存領域を占有することがあります。
  • 4MB/s以上の持続書き込み速度。持続書き込み速度はピーク書き込み速度とは異なることに注意してください。
  • USB2.0互換。USB3.0のフラッシュ ドライブを使用する場合、USB2.0もサポートしている必要があります。

純正USBドライブ(128GB)

セットアップ(フォーマット)方法

公式サポート を参照してください。
コンピューターを使用してフォーマットする場合は、exFAT、FAT32(Windowsの場合)、MS-DOS FAT(Macの場合)、ext3またはext4でフォーマットし、「TeslaCam」フォルダ、および「TeslaTrackMode」フォルダ(装備されていれば)を作成してください。
容量の大きいSSDなどを接続する場合、パーティションを分割することで、音楽ファイルを保存・車内で再生できます。Windowsでパーティションを分割するには、MiniTool Partition Wizardなどサードパーティのソフトウェアが必要です。

不具合とリブート

充電器の不具合

Power X社の充電器

Power X社の充電器を利用した車両に不具合が発生したとの報告が複数されている。テスラは、一時的にPower X社の充電器での充電を控えることを推奨している。Power X社の充電器で充電をしたことによる故障は、保証対象外となる。

システム上限電圧が450Vの急速充電設備

2023年以降に製造されたModel SおよびXは、上限電圧が450Vの急速充電設備では、車両ハイボルテージバッテリーの電圧よりも設備の上限電圧が低いため、充電を開始することができない。

タッチスクリーンのブラックアウト

稀に起こる不具合としてタッチスクリーンに何も表示されなくなるブラックアウトがある。オートパイロットを含む走行には影響がなく、何も操作しなくても通常すぐにリブートされる。リブート中は方向指示器などを操作しても音がならなくなるが、実際には問題なく点滅している。

ファントムブレーキと制限速度

ファントムブレーキとは、オートパイロットで走行中、前方に障害物がない道路でブレーキがかかる現象。実際には人間が気づかない危険を回避していることもある。また、日本国内では標識を認識する機能がまだ制限されているため、トンネル内などでのGPSのズレやナビデータが正確でなかったりする場合などに、オートパイロットの速度設定が制限される。いずれもソフトウェアアップデートにより徐々に改善される。

リブート

音楽が再生されない、タッチスクリーンがフリーズした、オートパイロットが使用できない、などソフトウェアに何らかの不具合が起こった際は、再起動などを行うことで症状が改善することがある。

タッチスクリーンの再起動

タッチスクリーンの再起動を行うには、ステアリングホイール(ハンドル)の左右にある、両方のスクロールボタンを、タッチスクリーンが暗くなるまで押し続けます。

パワーサイクリング

タッチスクリーンの再起動で症状が改善しない場合は、電源の入れ直しを試すことができます。車がパーキングにシフトしている必要があります。
コントロール(メニュー画面)を開き、「安全」>「電源オフ」をタップし、ノイズが聞こえなくなった後5分以上待ちます。ドアを開けたり、ブレーキやタッチスクリーンに触らないでください。
5分以上経過したら、ブレーキを踏むか、ドアを開けます。

言語設定の変更によるリセット

ディスプレイの言語を一度英語に設定し、再度日本語に設定しなおすことで、症状が改善する場合があります。
言語の設定は、コントロール(メニュー画面)を開き「ディスプレイ」から変更できます。

コネクティビティ

Teslaアカウント

Teslaアカウントへのログインは、こちら
テスラオーナーでなくても、アカウントを作成 することで、スーパーチャージャーの設置場所に関する投票などに参加できる。
詳細は、スーパーチャージャー#投票と提案 を参照。

セルラー

コネクティビティのサブスクリプションを契約することで、LTEや3G接続を利用できる。日本ではNTTドコモの回線を利用している。

スタンダード・コネクティビティ

車両の使用が開始された日から8年間無償で利用できる。ナビゲーションやボイスコマンドなどの利用に必要。2022年7月19日以前に注文された車両では、車両の寿命が尽きるまで無料で利用可。

プレミアム・コネクティビティ

2019年8月30日以降に注文された車では、車両のディスプレイまたはアプリから登録可能。Pコネなどと略される。
プレミアム・コネクティビティでは、ナビゲーションに加えて、以下のサービスを利用できる。

  • 交通状況の表示
  • サテライトビュー(航空写真)
  • ミュージックや動画のストリーミング
  • ブラウザ

ストリーミングサービスを利用するには、各ストリーミングサービスのサブスクリプションが必要。2019年8月29日以前に注文されたモデルS/X, 3 ロングレンジ/パフォーマンスでは無料で利用可。

詳細については、公式サポート を参照。

Wi-Fi

Wi-Fiアンテナは右側のドアミラー内にあるが、スマートフォンなどよりも感度が悪いためWi-Fiのアクセスポイントなどをある程度車の近くに配置する必要がある。

  • 2.4GHzのバンド1から11までに対応。2018年2月以降に生産された車は5.6GHz(W56)にも対応。
  • WPA / WPA2に対応。
  • VPNによる接続の許可が必要(ポート1194)。
  • UDPタイムアウトを60秒に設定。


アプリ

iOSまたはAndroid用アプリを使い、ロックの開閉や空調の調整、充電の設定、車両のロケーションの確認、サモン、サービスの予約などができる。また、Google Mapsアプリなどから住所などを車両に共有することで、ナビゲーションの目的地に設定することなどができる。詳細は Tesla アプリ サポート やオーナーズマニュアルを参照。

ソフトウェア・アップデート

OTAによるソフトウェアおよびナビデータのアップデートには、通常Wi-Fi接続が必要。アップデートには、加速性能や回生ブレーキ、オートパイロット、そのほか走行に関わる機能を含む様々な機能の追加や改善、新しいナビデータなどが含まれる。過去のリリースノートの詳細などについてはTesla アプリや not a tesla app などを参照。一部機能は法規制などによる制限のため、日本では実装されていない。

MCU

メディア・コントロール・ユニットは、タッチスクリーン、プロセッサ、メモリ、オーディオ サブシステム、アンプ、Wi-Fi、セルラー、Bluetooth、GPS、イーサネットなどを制御するコンピューター。
オートパイロットのコンピューターとは別のコンピューターであるため、MCUの再起動中もオートパイロットを含む走行機能は利用可能。
車両に搭載されたMCUの情報は、タッチスクリーンの「コントロール」>「ソフトウェア」>「追加車両情報」から確認できる。

NVIDIA Tegra 3 (MCU1)

2018年3月以前に製造されたモデルS/Xに搭載。
クアッドコアのTegra 3と、メータークラスターには描画エンジンとしてデュアルコアのTegra 2が採用され、計2つのTegraを搭載している。
レトロフィットにより、MCU2へアップグレード可能。詳細はこちらを参照

Intel Atom E8000 (MCU2)

64GB eMMCを備え応答性が改善、テスラシアターやアーケードゲーム、Chromiumブラウザなどが利用可能となる。

AMD Ryzen (MCU3)

2021年6月1日にオンラインで開催されたAMDのイベントで、モデルS/XにAMDのCPU(AMD Ryzen Embedded APU)とGPU(RDNA 2アーキテクチャ)が採用されたことが発表された。最大10TFLOPSの処理能力となり、より高速で向上した応答性などを持つ。
その後、Ryzenは他のモデルでも採用されているが、Steamなどは16GB DDRメモリを搭載した2022年以降のモデルS/Xのみが対応している。日本では2022年以降に納車された新車にRyzenを搭載している。
MCU2よりも消費電力が多くなり、航続距離がモデル3の場合で約3.5%減少した。MCU1/2からのアップグレードは不可。

その他の用語など

  • TPMS = タイヤ空気圧監視システム
  • ご紹介プログラム

テスラオーナーの紹介リンクから新車・在庫車を注文することによって、双方1500km相当(372kWh分)のスーパーチャージャー無料充電特典を獲得できた。
2021年5月31日までは紹介するたびに、モデルYとロードスターが当選する抽選にも参加できていた。モデルYは毎月1台当選、ロードスターは3ヶ月に1台当選していたがこのプログラムは終了済み。
2021年9月18日にテスラご紹介プログラムから車両購入が特典の対象外となったが、その後特典を変更しプログラムを再開した。
ご紹介プログラム(公式)

Easter Eggs

ちょっとした遊び心?テスラに採用されているイースターエッグの一部を一覧で確認!
元ネタやちょっとした小噺を加えて解説します。
初代ロードスターは対応していません。

Back To The Future (モバイルアプリ)

アクティベーション方法 車両の航続可能距離が121km(または121mi)になった状態でモバイルアプリのバッテリーアイコンをタップ

概要
このイースターエッグが作動すると、ポップアップメッセージで
タイムサーキット・オン」プルトニウム燃料がリアクターチャンバーに挿入されていることを確認したら「はい」を押して続行してください と表示されます。
車両の名前がOUTATIMEに、車両のグラフィックが映画 バック・トゥ・ザ・フューチャーにも登場するデロリアンのレプリカモデルに変化!
バッテリー残量の表示は121km→1.21GWに切り替わり、劇中時間のサービス予約表示に切り替わります。
『FUEL CHAMBER』タブの表示が『Current Output 300R』になっていますが、これは2016年にDMCが生産復活したデロリアンDMC-12の製造台数を示しているのかもしれません。
こちらの元ネタは映画バック・トゥ・ザ・フューチャー。テスラがまるで1955年にタイムスリップしてしまうイースターエッグでした。

Rick and Morty セントリーボイスコマンド

アクティベーション方法 ボイスコマンド 『Keep Tesla Safe』 または、『Keep Summer Safe』

概要
セントリーモードをオンにするボイスコマンドは通常『Turn Sentry Mode On』ですが、上記のボイスコマンドでもセントリーを有効化する事が出来るイースターエッグです。

こちらの元ネタはAdult Swimで放映されているリックアンドモーティにあるシーズン2 EP6のワンシーン。
The Ricks Must Be Crazyという副題のエピソードでリックとモーティーがマイクロバースのカーバッテリーに冒険中、リックはモーティの妹であるサマーを守るよう車に指示した際の言葉が『Keep Summer Safe』でした。
マイクロバースになっている車のバッテリーに冒険するといったストーリーですが、ドクとマーティがいるバックトゥザフューチャーの軽オマージュである、リックとモーティがSF世界を冒険する人気作品です。
イーロン・マスクが2018年の株主総会で作中に登場するButter RobotのTシャツを着て話題になりました。
余談ですがセントリーアイコンは当初2001年宇宙の旅に登場する架空の人工知能 HAL9000のカメラ・アイでしたが、権利問題となり現在は変更となっています。

火星探査モード & スペースシップ

アクティベーション方法 おもちゃ箱から起動

概要
地図が火星になり、車のアイコンはマーズローバー(探査車)へと変わるイースターエッグです。
自車の走行に合わせて火星上を探査車が動き、回転します。テスラ車のイメージは、2016年に惑星間輸送システムの一部として発表されたSpaceX社の『Interplanetary Spaceship』デザインに変更されています。
ちなみにこのInterplanetary Spaceshipについてはデザインが変更され、Starshipに名称変更となりました。

レインボーロード(SNL:More Cowbell)

対応車種 Autopilot対応車のみ
アクティベーション方法 オートパイロットレバーを4回素早く引く(S/X)、または素早く下げる(3/Y)

概要
画面上のアニメーションが2本の線で示された道路から、ゲーム「マリオカート」の「レインボーロード」に似た虹に変化します。
同時に、車内にはブルー・オイスター・カルトの「(Don't Fear) The Reaper」という曲が流れるのですが、流れる曲のバージョンが、サタデー・ナイト・ライブのスキット『More Cowbell』から取られたもので、司会のクリストファー・ウォーケンが演じる音楽プロデューサーの「ザ・ブルース・ディッキンソン」が、当時のキャストであるウィル・フェレルが演じるジーン・フレンクルに、自分の楽器であるカウベルを熱心に演奏するように勧めるというもの。 このイースターエッグの一環として、クリストファー・ウォーケンが「熱がある」、「唯一の処方箋は、もっとカウベルを鳴らすことだ」というスキットのセリフを言っているのが聞こえます。
この海外の有名な寸劇が元でMore Cowbell=よりレベルが高いもの という意味が生まれたみたいです。
音楽や寸劇のセリフは1~2分で止まりますが、レインボーロードはオートステアリングを解除するまで続きます。

レインボーチャージポートライト

アクティベーション方法 スーパーチャージング開始時、充電器側のボタンを10回素早く押す

概要
車両側充電ポートのインジケーターLEDがレインボーに発光します。
ちなみにチャージャー側のアップデートが実施されておりスーパーチャージングが使えない時、レインボーに光る場合があります。

Monty Python (モンティ・パイソン)

アクティベーション方法 車名を『Pasty』『Rabbit of Caerbannog』『Mr.Creosote(ピリオド無を含む)』『Biggs Dickus』『Unladen Swallow』『Flying Circus』に設定して保存

概要
キューピッドの足がすぐに画面の上から下に落下してきます。「The Foot of Cupid」は、モンティ・パイソンのシリーズ「Monty Python's Flying Circus」の中で、商標登録されている繰り返し使われるギャグです。この足は、鼓動の音を伴っています。
足が消えた後、シアターモードを開くと、新しいモンティ・パイソンのオプションが表示されます。このオプションは、モンティ・パイソンのYouTubeチャンネルが直接開かれます。
このイースターエッグを最初に発見したのは、スイスでモデル3を所有するイワン・エバーハートで、彼はすでに自分のモデル3に「ケルバノグのウサギ」という名前をつけていました。
テスラ車にモンティ・パイソンが意図的に追加されたのは、今回が初めてではありません。


その他のイースターエッグについてはオーナーズマニュアルやnot a tesla appWikipedia などを参照してください。一部機能は法規制などのため、日本では利用できません。

ストア

テスラの初ストアは、2008年にロサンゼルスにオープンした。
2009年6月にヨーロッパ初となるストアをロンドンに、2010年10月に南青山にアジア初となるストアをオープンした。南青山ストアは、2022年3月に新宿に移転した。

埼玉
コクーン2(1F)
2024年4月19日 オープン予定

千葉 - テスラセンター千葉稲毛
千葉県千葉市稲毛区長沼町307-1

千葉 - 幕張新都心
イオンモール幕張新都心 GRAND MALL 1階
千葉県千葉市美浜区豊砂1-1

東京 - 新宿
新宿NSビル(1F)
東京都新宿区西新宿2-4-1

東京 - テスラセンター板橋
東京都板橋区小豆沢3-12-17

神奈川 - ラゾーナ川崎プラザ
(Plaza South 2F)
神奈川県川崎市幸区堀川町72-1

愛知 - 名古屋
Maruei Galleria(1F 広小路通沿い)
愛知県名古屋市中区栄3-3-1

大阪 - 心斎橋
大阪府大阪市中央区南船場4-2-4

福岡 - MARK IS 福岡ももち
(1F 南側)
福岡県福岡市中央区地行浜2-2-1

その他、ポップアップストアやサービスセンターでの試乗、特別試乗などについては、キャンペーン/試乗イベント(テスラ公式) を参照。

サービス

テスラ車のメンテナンスや修理、車検などのサービスは、スマートフォンアプリより予約が可能。サービスセンターやTesla認定ボディショップでは、必要に応じて車両への充電などが行われる場合がある。
サービスセンターへの入庫が不要な場合は、予約の際にモバイルサービスを希望とメッセージを送信すると、リモート診断とモバイルテクニシャンにより、車庫や勤務先など場所を問わず指定した場所にて整備可能。タイヤ交換なども受け付けている。

サービスセンター

宮城 仙台(完全予約制)
宮城県仙台市宮城野区扇町2-2-13

埼玉 大宮(完全予約制)
埼玉県さいたま市中央区円阿弥5-8-40

千葉 テスラセンター千葉稲毛
千葉県千葉市稲毛区長沼町307-1

東京 テスラセンター板橋
東京都板橋区小豆沢3-12-17

東京 東雲(東京ベイ)(完全予約制)
東京都江東区東雲2-7-20
A PIT AUTOBACS SHINONOME

神奈川 横浜
神奈川県横浜市戸塚区上矢部町995-1

神奈川 東名川崎
神奈川県川崎市宮前区土橋6-10-1

新潟 三条(完全予約制)
新潟県三条市善久寺3007-1
えちごホールディングス 敷地内

愛知 名古屋 星崎
愛知県名古屋市南区星崎1-41

愛知 稲沢
愛知県稲沢市桜木1-10-22

京都 四条(完全予約制)
京都府京都市右京区西院安塚町1
A PITオートバックス京都四条

大阪 豊中
大阪府豊中市上津島1-1-20

大阪 貝塚(完全予約制)
大阪府貝塚市小瀬391-1

広島 西広島(完全予約制)
広島県広島市西区己斐本町1-15-4

福岡 春日(完全予約制)
福岡県春日市桜ヶ丘8-87

沖縄 南城(完全予約制)
沖縄県南城市佐敷仲伊保458
ガレージハウス株式会社 敷地内

モバイルサービス拠点

  • 仙台
  • 群馬
  • 長野
  • 静岡
  • 岡山


ボディリペアショップ

こちらを参照

Tesla認定ボディショップ

こちらを参照


緊急サービス

緊急時には、24時間365日対応の ロードサイドアシスタンス に連絡できる。

アフターパーツ

Tesla オフィシャルショップ

テスラ用アクセサリーや一部のスペア部品などは、テスラオフィシャルのオンラインショップで購入できる。

国内

TBR
大阪のTesla認定ボディショップであるビーライトにより設立されたTBRでは、多くのテスラ用のオリジナル製品を販売している。

海外

海外のサイトから製品を購入する場合、カーペットなどは左ハンドル車専用の製品が多い。また、フォグランプやテイルランプなど車検に不合格となる製品なども販売されているため、注意が必要。

アメリカ

Abstract Ocean

RPM’s TESLA Accessories

Jeda Products

Rimetrix

中国

TAPTES

Ali Express
ECサイト。様々なアフターパーツなどを安価で入手できるが、問題のある製品なども販売されているため注意が必要。また、配送には時間がかかる。

アフターパーツによるよくあるトラブル

  • オートフランク

故障した場合にフランクを開けなくなることがある。また、12Vバッテリーなどがテスラ保証対象外となる。

  • エアコンフィルター

純正品以外のエアコンフィルターなどは、エアコンが効きにくくなったり故障の原因となる場合がある。

  • シートカバー

カビが発生することがある。

  • カーテシランプ

接続不良の場合に、ドア開閉時に窓ガラスが下がらなくなり、ドアの開閉が不可能となる。そのままドアを閉めようとすると、窓ガラスやモールが破損する。

  • ホイールとルーフボックス

ホイールの変更やルーフボックスの装着は空力性能に影響するため、電費と航続距離に影響する。大幅に航続距離が短くなる場合もあるため、注意が必要。

Semi

2017年11月に発表されたクラス8のセミトラック。
2020年に生産を開始する予定だったが計画は度々延期され、2022年10月よりギガ・ネバダ近くの施設で少数生産を開始した。2022年12月1日にはネバダでデリバリーイベントを開催、ペプシコとフリトレーが最初の顧客となった。
航続距離は37トン積載(最大積載)した状態で483kmと804kmの2グレードが計画されている。
804kmグレードでは約900kWhのバッテリーを搭載し、1マイル(1.609km)あたり1.7kWhの効率、V4スーパーチャージャーにより30分で70%充電可能とされている。
モーターは、高速道路ドライブユニットと2つのアクセラレーションドライブユニットを搭載し、最大積載時の0 - 96.5km/h加速は20秒。
インテリアは中央に運転席を配置し、ステアリングホイール(ハンドル)の両側に横型のディスプレイが配置される。

Energy

PowerWall

家庭用蓄電池。
こちらのページを参照。

Megapack / Powerpack

商業・産業用または電力系統用のオールインワンの大型蓄電システム。
システムには、バッテリモジュール、双方向インバータ、温度管理システム、および制御機構が含まれ、ソフトウェアにより市場およびサイト固有の条件を自動的に分析する。
電力需要と再生可能エネルギーの出力の変動、夜間や悪天候、停電時などの用途に対応し、化石燃料を再生可能エネルギーに置き換える。
日本でも、近畿日本鉄道 など様々な企業が導入している。
Megapackは各ユニットで2.6MWhのエネルギーを蓄電し、1時間あたり平均3,600世帯に電力を供給可能。2022年にはLFPバッテリーを採用し、各ユニットの蓄電容量は3.9MWhとなった。Powerpackよりもエネルギー密度が約60%高い。

Solar Roof

2016年10月に発表された、家庭用の屋根と一体型の太陽光発電システム。
建物の景観を損ねず、標準的な屋根タイルの3倍以上の耐久性を持つ。
改良を繰り返し徐々に生産されているが、量産と国外への販売計画は遅れている。2023年3月に西インド諸島のネビス島へ設置され、初めての国外での設置となった。

Solar Panels

既存の屋根用の薄型ソーラーパネル。
目に見えるグリッドをなくしエッジを隠すことで、景観に配慮している。
アメリカ国内でのみ取り扱っており、国内最低価格を保証している。
製品の保証期間は25年。

Tesla Insurance

テスラは2019年8月、カリフォルニア州でテスラ車向けの保険の提供の開始を発表した。テスラ車に標準装備されているテスラのアクティブセーフティや高度運転支援機能による安全性の高さにより、保険料を最大30%安価にできるとしている。ドライバーの運転行動を採点した「安全性スコア」を車両から取得し、毎月の保険料に反映する。事故歴や年齢などは考慮されない。提供地域は徐々に拡大しているが、2023年7月現在も一部の地域でのみ提供されており、日本国内では提供していない。

Tesla Bot Optimus

2021年8月に開催された「Tesla AI Day」で開発が発表されたロボット。
FSDコンピューターなど、テスラ車の技術やセンサーを使用。身長約170cm、体重約56.7kgで、最大約20kgの物を運び、人間並みの手作業が可能。
早ければ2023年に生産を開始する予定。

Tesla Owners Club

テスラ・オーナーズ・クラブは、持続可能なエネルギーへの世界の移行を加速するというテスラの使命を推進することを約束する所有者と愛好家のコミュニティ。クラブメンバーは、立法措置の支援、試乗会の提供、展示会でのボランティア活動、新しいオーナーや将来のオーナーへの教育、社交イベントの主催、友人や家族にテスラについて紹介することで、テスラを支援している。
Tesla Owners Club Directory

Tesla Owners Club Japan(TOCJ)

テスラ公式のオーナーズクラブ。入会は無料。入会申請 からEメールアドレス認証を送信すると、登録申請フォームのURLが送付される。facebookグループへの参加などでは、オーナーズクラブへの入会とはならない。

タクシー

2023年11月現在、日本国内でテスラ車を導入しているタクシーは以下の通り。

  • 個人タクシー
  • 宝タクシー(宝交通)
  • Uber Japan/日の丸交通

主な工場

Tesla Fremont Factory

カリフォルニア州フリーモントの自動車工場。
この工場は、1960年にGMフリーモントとして完成し、1984年から2010年3月まではトヨタとGMの合弁会社であるNUMMIの工場となった。
テスラは当初ニューメキシコ州アルバカーキに14,500平方メートルの生産施設を建設することを計画していたが断念。
テスラとトヨタは、テスラが電気自動車とそのコンポーネントの製造と開発を支援するパートナーシップを結び、契約の一環としてテスラが4200万ドルで工場の大部分を購入した。
2010年10月に正式に工場を開設し、2012年6月にテスラフリーモント工場で開催された特別イベントで最初のモデルSを納車した。
511,000平方メートルに拡張し、モデルS、X、3、Y を製造している。年間生産台数は65万台。

Giga Nevada

ギガファクトリー1とも呼ばれる、ネバダ州ストーリー郡のバッテリー生産拠点。
パナソニックとの協力により、工場の建設は2014年後半に開始され、段階的にオープン。
年間105GWhのバッテリーセル、150GWhのバッテリーパックの生産を予定していたが、2016年以降は拡張計画が凍結されており約30%しか完成していない。
パナソニックは2021年に100億円以上の投資によりラインを追加、生産能力が強化され、年間生産能力は14ラインで39GWhとなった。
ドライブユニットも製造している。

Giga New York

ギガファクトリー2とも呼ばれる、ニューヨーク州バッファローの工場。
2014年9月にSolarCityによって建設が開始されたが、SolarCityは2016年にテスラに買収された。
2017年8月に完全に稼働し、ソーラーパネルのほか、一部のエネルギーストレージ製品、スーパーチャージャーなども製造している。

Giga Shanghai

ギガファクトリー3とも呼ばれる、中国・上海の自動車工場。
2019年1月に着工し、同年12月には納車を開始した。
モデル3、Yを製造し、年間生産台数は75万台。
上海では2021年にスーパーチャージャー・ファクトリーも稼働を開始し、年間1万ストールを製造する予定。

Giga Berlin

ドイツ・ブランデンブルクの工場。
2020年初頭に着工。2022年に稼働を開始。
モデルYを製造する。4680バッテリーの生産も予定されており、将来的に年間100万台と250GWhを製造予定。

Giga Texas

テキサス州オースティンの工場。テスラ本社の敷地ともなっている。
2020年7月に着工。2022年に稼働を開始。
モデルY、4680バッテリーを製造する。サイバートラックの製造も予定している。年間生産台数はモデルYだけで50万台を目指し、将来的にサイバートラックを100万台以上生産予定。

Gigafactory Mexico

メキシコ・ヌエボ・レオン州に建設予定の工場。
2023年3月のInvestor Dayにて建設計画が発表された。

Tesla Kato Road

カリフォルニア州フリーモントの工場。
4680バッテリーセルを生産。年間10GWhの生産を目標。

Megafactory

カリフォルニア州サンホアキン郡ラスロップの工場。
2022年にオープンし、LFPバッテリーによるMegapackを製造。年間40GWhの製造を目標。

Megafactory Shanghai

中国・上海に建設予定の工場。年間30GWhの製造を目標。早ければ2024年Q2の製造開始を目標。
その他の工場など、詳細はWikipedia などを参照。

リーダーシップ

CEO(最高経営責任者)
Martin Eberhard (2004 – 2007)
Ze'ev Drori (2007 – 2008)
Elon Musk (2008 - / Technoking of Tesla 2021 - )

Chair(会長)
Elon Musk (2004 – 2018)
Robyn M. Denholm (2018 - )

Co-founder(共同創業者)
Martin Eberhard
Marc Tarpenning

その他、取締役会などについては、公式ページ を参照。

フェイクニュース

テスラはサスペンションアームにプラスチック製を使っている
アームがプラスチック製というのはデマで、実際にはBASFとILJINが開発したBASFの高性能ポリマー「ウルトラミッドポリアミド(PA6 50%ガラス繊維強化グレード)」を使用しているスチールとプラスチック複合のサスペンションアームである。従来比15%の軽量化に成功している。このアームが強度不足で折損したという事例はない。過去の物になるが、テスラが公式に発表しているサスペンションの安全性について言及した疑わしい話 のエントリーも参照。

オートパイロットの安全性
実際にオートパイロット使用中に起きた事故もあるが、手動運転中に起きた事故だったにも関わらず、「オートパイロット使用中だった」、「オートパイロットを解除できなかった」、「車が勝手に加速した」等とドライバーなどが話した場合に、ドライバーの話はすぐに報道される一方で、実際には手動運転中だったという結果や、オートパイロットによるパッシブセーフティ機能により回避された事故などについては、ほぼ報道されない。また、手動運転中に車が勝手に加速することはなく、この場合の事故原因はペダルの踏み間違えである。テスラは、テスラ車両安全性レポート を公開している。

中古テスラ車の完全自動運転機能オプションがOTAアップデートで削除された
中古車業者が完全自動運転機能オプションのない車を、あるものとして販売した。購入者は騙されたが、その後テスラは好意で機能を無料で付与した。

フルセルフドライビングベータ版が、テストで子供サイズのマネキンにぶつかった
この悪質なキャンペーン動画では、実際にはフルセルフドライビングもオートパイロットも起動していないことを車のディスプレイが示しており、手動運転モードで運転されていることがわかる。また、ディスプレイの一部や、音声も途中で途切れており、警告画面や警告音を写さないように編集されている。

電気自動車は火災のリスクが高い
保険会社のAXAは、バッテリーを取り外し火薬を載せたモデルSを、ワイヤーで引っ張り横転させた上で点火し、「電気自動車は危険」と主張するキャンペーン動画を公開した。「車体底面がひどく傷ついた」とも主張したが、動画内の車両には大きな傷はなかった。 #安全性と緊急時対応 も参照

関連する主な企業

SpaceX

イーロン・マスク氏が創設、CEOを務める航空宇宙メーカー。ロケットの研究開発などのほか、衛星インターネットアクセスサービス Starlink を提供している。様々な面でテスラと協力関係となっている。

The Boring Company

イーロン・マスク氏のトンネル掘削会社。トンネル内を自動運転のEVが最大約250km/hで走行する予定。

SolarCity

カリフォルニア州フリーモントに本社を置き、太陽光発電サービスや関連商品の販売・設置を行っていた企業。2006年7月にPeter Rive氏とLyndon Rive氏によって設立され、イーロン・マスク氏が会長を勤めていた。ソーラーパネルのリース販売に重点を置き、米国で最大の住宅用太陽光発電設置業者となっていたが、2016年にテスラに買収された。テスラはこの買収による事業拡大のため、2017年2月に社名をTesla MotorsからTeslaへと変更した。

バッテリー サプライヤー

Panasonic

  • 18650 NCA
日本で製造。第1世代ロードスター、モデルSおよびX
  • 2170 NCA
主にギガ・ネバダで製造。主にテスラ・ファクトリー製モデル3およびモデルY、ギガ・ベルリン製モデルY

LG Chem's LG Energy Solution

  • 2170 NCM
主にギガ・シャンハイ製モデル3およびモデルY、ギガ・ベルリン製モデルY

CATL

  • LFP
スタンダードレンジ、スタンダードレンジプラスのモデル3およびモデルY

リンク


Tesla 公式


News Sources