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266 バイト追加 、 2023年6月24日 (土) 05:24
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== 充電とバッテリー ==
 
== 充電とバッテリー ==
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===差込口===
 
日本で販売されているモデルS/X, 3/Yは、テスラが開発し、北米等の地域で他社のEVも採用しているNACS(North American Charging Standard / 旧テスラコネクター)規格を採用しており、1つの差込口でAC普通充電とDC急速充電に対応する(第1世代ロードスターを除く)。差込口は左側のテールランプ内などに配置され、充電時以外は差込口が目立たないようデザインされている。<br>
 
日本で販売されているモデルS/X, 3/Yは、テスラが開発し、北米等の地域で他社のEVも採用しているNACS(North American Charging Standard / 旧テスラコネクター)規格を採用しており、1つの差込口でAC普通充電とDC急速充電に対応する(第1世代ロードスターを除く)。差込口は左側のテールランプ内などに配置され、充電時以外は差込口が目立たないようデザインされている。<br>
 
各種アダプターを使用することで、他の規格の充電設備も利用可能。<br>
 
各種アダプターを使用することで、他の規格の充電設備も利用可能。<br>
 
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===バッテリーと充電制限===
 
バッテリーはリチウムイオン電池で、円筒形のNCA/NCMまたは角形のLFPを採用している。モデルS以降のモデルでは水冷方式を採用し、バッテリーマネジメントシステム(BMS)によりバッテリーを適切な温度に保つことにより、バッテリーの劣化を抑制し連続での急速充電などを可能にしている。モデルYではオクタバルブと呼ばれるヒートポンプを開発・採用し効率を改善、その後モデル3, S/Xなど他のモデルでも採用された。<br>
 
バッテリーはリチウムイオン電池で、円筒形のNCA/NCMまたは角形のLFPを採用している。モデルS以降のモデルでは水冷方式を採用し、バッテリーマネジメントシステム(BMS)によりバッテリーを適切な温度に保つことにより、バッテリーの劣化を抑制し連続での急速充電などを可能にしている。モデルYではオクタバルブと呼ばれるヒートポンプを開発・採用し効率を改善、その後モデル3, S/Xなど他のモデルでも採用された。<br>
 
NCA/NCMバッテリーのモデルは、満充電を繰り返すことでバッテリー劣化が早まるため、長距離を走行しない日常での運用や急速充電では、満充電にせず充電制限の設定をすることが推奨されている。一方で、日本で販売されているギガ・シャンハイ製のモデル3/Y RWDはLFPバッテリーとなっており、これらの車両はセル・バランシングのため定期的な満充電が推奨されている。<br>
 
NCA/NCMバッテリーのモデルは、満充電を繰り返すことでバッテリー劣化が早まるため、長距離を走行しない日常での運用や急速充電では、満充電にせず充電制限の設定をすることが推奨されている。一方で、日本で販売されているギガ・シャンハイ製のモデル3/Y RWDはLFPバッテリーとなっており、これらの車両はセル・バランシングのため定期的な満充電が推奨されている。<br>
 
詳細はそれぞれのモデルのオーナーズマニュアルを参照。最大充電速度とバッテリーの種類は、モデルとグレード、年式によって異なる。
 
詳細はそれぞれのモデルのオーナーズマニュアルを参照。最大充電速度とバッテリーの種類は、モデルとグレード、年式によって異なる。
 
===NACSの充電器===
 
===NACSの充電器===
====スーパーチャージャー(SC)====
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====テスラ・スーパーチャージャー(SC)====
 
テスラの急速充電ネットワーク。<br>
 
テスラの急速充電ネットワーク。<br>
 
[[スーパーチャージャー|こちらのページを参照。]]
 
[[スーパーチャージャー|こちらのページを参照。]]
====[https://www.tesla.com/ja_jp/home-charging ウォールコネクター](WC)====
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====[https://www.tesla.com/ja_jp/home-charging テスラ・ウォールコネクター](WC)====
 
テスラ・ウォールコネクターを自宅など普段の車庫に設置することで、便利にかつ早く充電を行うことが出来る。夜間にプラグを車に差し込んでおけば、翌朝までに十分に充電される。<br>
 
テスラ・ウォールコネクターを自宅など普段の車庫に設置することで、便利にかつ早く充電を行うことが出来る。夜間にプラグを車に差し込んでおけば、翌朝までに十分に充電される。<br>
 
第3世代ウォールコネクターの充電速度などについては、[https://www.tesla.com/jp/support/home-charging-installation/wall-connector こちらを参照]<br>
 
第3世代ウォールコネクターの充電速度などについては、[https://www.tesla.com/jp/support/home-charging-installation/wall-connector こちらを参照]<br>
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社外品のケーブルでも充電可能だが、安全上のリスクがあるため純正品を強く推奨。手に入らない場合はブランド品を選び、ノーブランド品などは避けた方が良い。また、延長コードなどは火災の原因となるため使用不可。
 
社外品のケーブルでも充電可能だが、安全上のリスクがあるため純正品を強く推奨。手に入らない場合はブランド品を選び、ノーブランド品などは避けた方が良い。また、延長コードなどは火災の原因となるため使用不可。
===他の規格の充電設備(要アダプター)===
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====公共の充電設備====
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2023年6月現在の時点では、日本国内ではNACSを採用する公共の充電設備は設置されていない。
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===他の規格の充電器(要アダプター)===
 
====CHAdeMO====
 
====CHAdeMO====
 
急速充電の規格の一つ。世界初の急速充電の国際基準規格であり欧米等でも採用されていたが、より高性能なCCSやテスラコネクターが開発されたため、CHAdeMOは段階的に廃止されている。<br>
 
急速充電の規格の一つ。世界初の急速充電の国際基準規格であり欧米等でも採用されていたが、より高性能なCCSやテスラコネクターが開発されたため、CHAdeMOは段階的に廃止されている。<br>
 
日本の公共の中速または急速充電設備は、新しい規格を採用せずCHAdeMOを採用し続けており、高速道路のPA/SAや道の駅、自動車ディーラーやショッピングモールなど様々な場所に設置されている。ポルシェ・ターボチャージャーなど、テスラを含む他社の車には対応しない充電器もある。<br>
 
日本の公共の中速または急速充電設備は、新しい規格を採用せずCHAdeMOを採用し続けており、高速道路のPA/SAや道の駅、自動車ディーラーやショッピングモールなど様々な場所に設置されている。ポルシェ・ターボチャージャーなど、テスラを含む他社の車には対応しない充電器もある。<br>
 
公共のCHAdeMO充電器は一回あたり30分までの時間制限があるスポットが多い。<br>
 
公共のCHAdeMO充電器は一回あたり30分までの時間制限があるスポットが多い。<br>
複数台に同時に充電できるタイプは、同時に充電を行うと大幅に速度が落ちる場合があるため、注意が必要。また、夏の気温が高い期間に充電速度が制限される機種もある。<br>
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複数台に同時に充電できるタイプは、同時に充電を行うと大幅に速度が落ちる場合があるため、注意が必要。また、夏の気温が高い期間や続けて充電を行う場合等に、充電速度が制限される機種もある。<br>
 
利用するにはCHAdeMO用の専用アダプター(最大50kW)が必要で、30分の充電で最大125km走行可。<br>
 
利用するにはCHAdeMO用の専用アダプター(最大50kW)が必要で、30分の充電で最大125km走行可。<br>
 
アダプターのマニュアルは[https://www.tesla.com/sites/default/files/blog_attachments/chademo_adapter_owners_manual_in_japanese.pdf こちら]
 
アダプターのマニュアルは[https://www.tesla.com/sites/default/files/blog_attachments/chademo_adapter_owners_manual_in_japanese.pdf こちら]
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