「モデルX」の版間の差分

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== オーナーズマニュアル ==
 
== オーナーズマニュアル ==
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[https://www.tesla.com/ownersmanual/2015_2020_modelx/ja_jp/ Model X 2015-2020 Owner’s Manual - 公式]<br>
テスラ モデルX [https://www.tesla.com/sites/default/files/model_x_owners_manual_asia_jp.pdf オーナーズマニュアル(公式)]
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[https://www.tesla.com/ownersmanual/modelx/ja_us/ Model X 2021+ Owner’s Manual (North America) - 公式]

2022年7月21日 (木) 14:06時点における版

提供元:Tesla, Inc.

テスラ モデルXはテスラ社が発売している最大7人乗りのクロスオーバーSUV電気自動車である。
2012年2月9日のジュネーヴモーターショーにて発表、年内に予約受付を開始し2015年9月29日より納車が行われた。
モデルSのプラットフォームをベースに設計・開発されたが、最終的に共通部分が予定の60%から半分の30%にとどまる設計となった。車重は10%ほど増加している。
最大とも言える特徴はダブルヒンジによる跳ね上がり機構を採用したファルコンウィングドアである。
センサーによりヒンジを折り畳み、巧みに障害物を避けながら開く機構は世界で唯一モデルXしか存在しない。Xmasダンスというイースターエッグも実装されたりと、強いキャラクター性を持っている。
他にも頭上まで広がる広い視界を確保されたフロントウィンドウ、SUVながらにしてバッテリーがフロアに敷き詰められていることによる低重心と安定性を保つ走行性能の高さなどが挙げられる。
発売当初からカリフォルニア州フリーモントにあるテスラ・ファクトリー(旧NUMMI)にて生産が行われている。

モデルX最新情報

※現在、モデルXはアップデートにより納車時期が2022年末以降となっております。詳しくは公式オーダーページよりご確認ください。

2021/04/28 NEW!!
納車時期が2022年表記→2022年末表記へと変更になりました。予定より日本への納車は遅れる可能性がありそうです。
先日のファームウェアアップデート(2021.4.16)、及びナビデータのアップデート(JP-2021.24-13029)によりナビゲーション中のレーンガイドビジュアライゼーションが追加されました!
ステアリング側のメーターパネルに詳細な案内が表示されます。この更新の反映はMCU2以降のテスラで確認済です。
このナビの案内はケンウッド製ナビそっくりなことから、インクリメントP社製である可能性が高いと思われます。

2021/03/30

Tesla公式にてインフォテイメントのアップグレードがリリースされています。 ※2018年3月以前製造のモデルS、及びモデルXが対象です。

AP2.0または2.5を搭載した車両では¥232,000(取付費用を含む)
その他の全車両(AP1)では¥170,000(取付費用を含む)
MCU1のTegra GPUからMCU2のIntel ATOMコンピュータへとアップグレードされます。変更による詳細は公式を参照。

価格・仕様変更履歴

モデルX
時期 ロングレンジ パフォーマンス プラッド
~2020/10/13 10,599,000円 12,999,000円
2021/1/29 11,699,000円 14,999,000円

以前の情報

モデルXの歴史


2012年2月9日、当時のテスラモーターズは新型EVとしてガルウィングドア(ファルコンウィングドア)タイプのドアを採用したモデルXをお披露目したと報道される。
モデルXはモデルSベースに開発され、ラインナップとしては40kWh/60kWh/80kWhの3種類のバッテリーサイズが用意される予定だった。
発売予定は2013年で実際の納車は2015年9月29日まで遅れることとなる。
Tesla Model X Reveal


ガルウィングドアはのちにファルコンウィングドアと呼称されるわけだが、これはイーロンの思想が強く反映されている。
子供達を5人快適に座らせるためのシートレイアウトに、自身が屈まないで済むように高めのフロア、立ったままアクセスできる高さ、更には雨の日の乗り降りの傘がわりに出来る。その上狭い場所でも乗降が出来るようにといった様々な設計思想とアイデアの結晶によって生まれているのだ。

実際には開発当初のファルコンウィングドアは上手くいっておらず、テスラのエンジニアはこのドアでの発売は無理だと考えていた。

しかしながらイーロンマスクは絶対に採用して発売するという思いで、開発完了よりも先に発表をしてしまい、完成させざるを得ない状況にエンジニアたちを追い込んだというエピソードがある。
後にイーロンは株主総会で「多くの技術を一度に製品に投入したことで、少しばかり傲慢になってしまった自分を責める必要がある」
とモデルXの開発が挑戦的であったことを認めた。


テスラは2014年初頭にモデルXの納品開始を当初予定していたが、2013年2月、2013年のモデルSの生産目標2万台を達成するために、2014年後半に納品開始を再設定したと発表した。

2013年11月、テスラはモデルXの大量生産を2015年の第2四半期に開始する見込みであると述べた。


2014年11月、テスラは再び延期し、モデルXの納品を2015年の第3四半期に開始すると発表した。
2015年9月29日に納品が開始された。遅れた理由の中には、ファルコンウィングドアの問題や、トレーラーを牽引する際のモーターの冷却に問題があった。

2016年、テスラは、モデルX用の満足なファルンウィングドアを製造していないとして、スイスの油圧機器メーカーであるHoerbiger Holding社を提訴した。
このドアはオイル漏れやオーバーヒートに悩まされていると主張した。
この問題はモデルX生産遅れの原因のひとつであると考えられていた。この訴訟は2016年9月に和解した。

2016年7月13日、テスラは「モデルX」の初値よりもわずかに低価格の「モデルX 60D」を発表した。
モデルX 60Dの航続距離は200mi(320km)で、0~60mph(0~97km/h)の加速を6秒で行うことができ、最高速度は130mph(210km/h)であった。
モデルX 60Dのバッテリー容量は75kWhだが、ソフトウェアでは60kWhに制限されている。
購入後、オーナーは追加の15kWhのロックを解除するオプションを持ち、60Dを75Dのレンジ仕様にする事が出来た。
また、同年テスラはモデルXのプラットフォームをテスラ ミニバスに流用することを計画していた。

2016年8月、モデルXは全世界での販売台数1万台を突破、このうち殆どが米国で納車された。
また、テスラはモデルXの新しいフラッグシップモデルとなるルーディクラスモード搭載のモデルX P100Dを発表した。
P100Dは100kWhのバッテリーを搭載し、0→60mph(0→96km/h)の加速が2,9秒(0→100km/h(0→62mph)は3.1秒) 航続距離は289mi(465km)である。
2016年10月、テスラは60Dバージョンを廃止し、コイルスプリングの代わりに「スマート・エア・サスペンション」を標準装備し、ベース価格を85,000ドルに引き上げた。

2017年6月、90Dグレードをを廃止し、75D、100D、P100Dの3つに集約された。
グレード以外にも機能面での変更が加えられた。ベンチレーションシートの廃止(モデルS共通)や、後席ファルコンウィングドアスイッチの変更だ。スイッチの変更に合わせてファルコンウィングドア内のセンサーが付け加えられ、人が障害物がある場合には押してもすぐ閉まらずに避けてくれる様改良された。また、障害となる人が居続けた場合は警告して閉まらない様になった。
2017年8月、テスラはHW2.5に、より高い計算能力を提供するためのセカンダリ・プロセッサ・ノードと、信頼性をわずかに向上させるための配線の冗長性を追加したことを発表した。

また、これによってダッシュカムやセントリー・モードの機能が使用可能となった。

2018年3月、モデルXのMCUをバージョン2にアップグレードしたことが発表された。
MCU2はTegra GPUからIntel ATOMプロセッサーへと変わり、17インチのセンターコンソールスクリーンの性能を向上させた。

2018年9月まで発売以来のグローバル累積販売台数は、累計で10万6,689台となった。

2019年1月、テスラは75Dバージョンを廃止し、100DをモデルXのベースバージョンとした。
モデルX 100Dのベース価格は2019年1月時点で97,000ドル。 2019年7月、モデルXはRavenモデルへとアップデートされた、これはアダプティブ・サスペンション等が採用され、コンピューターは完全自動運転に対応するものが搭載された。フロントモーターは永久磁石モーターへと更新され、効率がさらに向上しただけで無くワンペダルモードが追加されることとなった。

EPA航続距離325マイルのロングレンジモデルに改良され、価格は84,500ドルである。

2021年1月、モデルXはアップデートによりPlaidモデルを追加。従来のパフォーマンスは廃止となった。
インテリアの大幅な変更とフロント周りのデザインの変更、クロームデリートなどが行われた。





よくあるトラブル

  • 運転席・助手席自動ドアのラッチ故障
  • トランク電動ゲートダンパーからカタカタという異音
  • フロントガラスの端からヒビ
  • ファルコンウィングドアセンサーの誤反応
  • アッパーマウントアームのジョイント部からギコギコという異音

安全性

モデルXは様々なテストにおいて、高い安全性が評価されている。

その他のテストなどの詳細はWikipedia などを参照。

仕様一覧


モデルXの仕様について纏めた一覧になります。グレード・外装色・内装色・オプション装備などについて纏めていきます。

グレード別スペック表

Tesla Model X
グレード 発売期間 バッテリーサイズ 駆動方式 パワー トルク 0–96km/h 加速 最高速度 航続距離
60D 2016 – 2017 60 kWh AWD 245 kW (328 hp) 525 N⋅m (388 lb⋅ft) 6 秒 209 km/h (130mph) EPA 322 km (200 mi)
75D 2016 – 2019 75 kWh AWD 250 kW (340 hp) 550 N⋅m (405 lb⋅ft) 5.1 秒 210 km/h (130mph) EPA 381 km (237 mi)
90D 2016 – 2017 90 kWh AWD 311 kW (423 hp) 660 N⋅m (487 lb⋅ft) 4.8 秒 250 km/h (155 mph) EPA 413 km (257 mi)
P90D 345 kW (469 hp)

Ludicrous:

397 kW (540 hp)

830 N⋅m (612 lb⋅ft)

Ludicrous:

1 311 N⋅m (967 lb⋅ft)

3.8 秒

Ludicrous: 3.2 秒

EPA 407 km (252 mi)
100D 2017 – 2019 100 kWh AWD 311 kW (423 hp) 660 N⋅m (487 lb⋅ft) 4.7 秒 250 km/h (155 mph) EPA 475 km (295 mi)
P100D 500 kW (762 hp) 967 N⋅m (713 lb⋅ft) 2.9 秒 261km/h (162mph) EPA 465 km (289 mi)
Raven

(スタンダードレンジ)

2019-2020 75 kWh 250 kW(340 hp) 550 N⋅m (405 lb⋅ft) 4.8 秒 250 km/h (155mph) EPA 415 km (258 mi)
Raven

(ロングレンジ&LR+)

2019 – 2021 398 kW (541 hp) 755 N⋅m (557 lb⋅ft) 4.5 秒 LR = EPA 528 km (328 mi)

LR+= EPA 565 km (351 mi)

Raven

(ルーディクラス パフォーマンス)

2019 – 2021 100 kWh 580 kW (789 hp) 1140 N⋅m (841 lb⋅ft) 2.7 秒 261km/h (162mph) EPA 490 km (305 mi)

2021 = EPA 549 km (341 mi)

車両諸情報

モデルX寸法
全長 全幅 全高 ホイールベース 前後重量バランス(フロント・リア) 車両重量
5,036mm 1,999mm (ミラー込2,271mm) 1,684mm 2,965mm 50 : 50 2,300 kg (70D)
2,330 kg (75D)
2,390 kg (90D)
2,440 kg (P90D)
2,459 kg (100D)
2,509 kg (P100D)

オーナーズマニュアル

Model X 2015-2020 Owner’s Manual - 公式
Model X 2021+ Owner’s Manual (North America) - 公式