「モデルS」の版間の差分

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[[ファイル:0x0-ModelS 05.jpg|サムネイル|提供元:Tesla, Inc. ]]
 
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テスラモデルSは,テスラ社が生産する電気自動車のスポーツ5ドアハッチバック型セダン。2012年6月22日にアメリカ合衆国で発売された。 2013年初旬に生産開始、2014年9月に初めて納車された。<br>
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日本での予約開始は2011年5月11日(水)、Signatureシリーズとスタンダードモデルを用意。<br>
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発売当初からカリフォルニア州フリーモントにあるテスラ・ファクトリー(旧NUMMI)にて生産が行われている。<br>
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2016年5月20日、フェイスリフトのアップデートを発表。同時にサモンもリリースされた。<br>
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ノーズコーンと言われる前期型のブラックグリルを取り払い、ヘッドライトもLEDのリボンライトによるデイライトを採用。<br>
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グリルレスとなったEVらしいスタイリングとなり、よりシャープさが増した。<br>
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2021年1月28日、アップデートにより新しいスタイリングとなったモデルSはCd値0.208という空力性能を獲得。<br>
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フェンダー幅の拡大で全幅が+50mmワイドになり、それに合わせてフェンダーカメラ等の張り出しも増した。<br>
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内装も大幅に刷新され、縦型から横型の大画面ディスプレイへ変更、後席ディスプレイを搭載など、モデルS史上で初の大幅に改良が加えられたモデルとなった。<br>
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== モデルS最新情報 ==
 
== モデルS最新情報 ==
 
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'''※現在、モデルSはアップデートにより納車時期が2022年以降となっております。詳しくは公式[https://www.tesla.com/ja_jp/models/design#battery オーダーページ]よりご確認ください。
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'''※現在、モデルSはアップデートにより納車時期が2022年末以降となっております。詳しくは公式[https://www.tesla.com/ja_jp/models/design#battery オーダーページ]よりご確認ください。
 
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''' 2021/06/11 NEW!!'''
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モデルS Plaidのデリバリーイベントが実施され、25台が本国で納車されました。<br>
  
'''2021/03/30 NEW!!'''
 
  
Tesla公式にて[https://www.tesla.com/jp/support/infotainment?redirect=no インフォテイメントのアップグレードがリリース]されています。 ※2018年3月以前製造のモデルS、及びモデルXが対象です。
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''' 2021/06/07 '''
 
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モデルS Plaid+ の発売が中止になったと、イーロン・マスクがTwitterにて発言しました。それによりPlaidは1万ドル(日本では100万円)値上がりしています。<br>
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'''2021/05/28 '''
 
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AP2.0または2.5を搭載した車両では¥232,000(取付費用を含む)
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モデルS Plaid+ の国内注文受付が停止となりました。アメリカでもPlaid+の注文は既に中止されており、再開時期などについては未定となります。<br>
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その他の全車両(AP1)では¥170,000(取付費用を含む)
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'''2021/05/20'''
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MCU1のTegra GPUからMCU2のIntel ATOMコンピュータへとアップグレードされます。変更による詳細は公式を参照。
 
 
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モデルS Plaidのデリバリーイベントがアメリカ本国で6/3に決定しました。これによりPlaidモデルのファーストろっトが遂にユーザーの手元へ渡ることとなります。<br>
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'''2021/04/28 '''
 
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'''納車時期が2022年表記→2022年末表記へと変更になりました。予定より日本への納車は遅れる可能性がありそうです。'''
 
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'''2021/03/11 '''
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先日のファームウェアアップデート(2021.4.16)、及びナビデータのアップデート(JP-2021.24-13029)によりナビゲーション中のレーンガイドビジュアライゼーションが追加されました!<br>
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ステアリング側のメーターパネルに詳細な案内が表示されます。この更新の反映はMCU2以降のテスラで確認済です。<br>
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このナビの案内はケンウッド製ナビそっくりなことから、インクリメントP社製である可能性が高いと思われます。<br>
 
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テスラは突如モデルS Plaid+に対して$10,000の値上げを実施しました、これにより国内販売価格も100万円値上がりしました。<br>
 
  
モデルS Plaid + 価格 ¥16,999,000 → ¥ ¥17,999,000
 
 
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== 概要 ==
 
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テスラモデルSは,テスラ社が生産する電気自動車のスポーツ5ドアハッチバック型セダンで、2012年6月22日にアメリカ合衆国で発売された。
 
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日本での予約開始は2011年5月11日(水)、Signatureシリーズとスタンダードモデルを用意。<br>
 
2013年初旬に生産開始、2014年9月に初めて納車された。<br>
 
発売当初からカリフォルニア州フリーモントにあるテスラ・ファクトリー(旧NUMMI)にて生産が行われている。<br>
 
 
2016年5月20日、フェイスリフトのアップデートを発表。同時にサモンもリリースされた。<br>
 
ノーズコーンと言われる前期型のブラックグリルを取り払い、ヘッドライトもLEDのリボンライトによるデイライトを採用。<br>
 
グリルレスとなったEVらしいスタイリングとなり、よりシャープさが増した。<br>
 
 
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2014年9月8日 テスラ モデルSが日本国内で初めて納車された。その際にイーロンマスクが来日し、デリバリーセレモニーを実施している。 [https://www.youtube.com/watch?v=Nw7RkZ6oJQM Tesla Japan - Key Delivery Ceremony(Youtube)] <br>
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2014年9月8日 テスラ モデルSが日本国内で初めて納車された。六本木ヒルズの52階にて[https://www.youtube.com/watch?v=Nw7RkZ6oJQM Tesla Japan - Key Delivery Ceremony] を実施、イーロンマスク氏より9人のオーナーに対して納車された。
このセレモニーは六本木ヒルズの52階で、イーロンマスク氏から9人のオーナーに対して納車が行われるというイベントだった。
 
 
[https://www.tesla.com/jp/blog/tesla-model-s-nousha Tesla Model S、日本で納車、始まりました](テスラ公式ブログ)<br>
 
[https://www.tesla.com/jp/blog/tesla-model-s-nousha Tesla Model S、日本で納車、始まりました](テスラ公式ブログ)<br>
同日に日本で1箇所目となる六本木スーパーチャージャー、2箇所目となるお台場スーパーチャージャー、3箇所目となる横浜スーパーチャージャーがオープンしている。<br>
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同日に六本木、お台場、横浜のスーパーチャージャーがオープンした。<br>
  
  
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<br>2015年12月 モデルS P85Dが日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて[https://www.tesla.com/jp/blog/jp_car-of-the-year イノベーション部門賞を受賞]。
 
<br>2015年12月 モデルS P85Dが日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいて[https://www.tesla.com/jp/blog/jp_car-of-the-year イノベーション部門賞を受賞]。
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===facelift===
 
 
 
 
 
2016年4月、テスラは黒いノーズコーンを取り除き、ボディカラーのフェイシアを追加し、一般的にフェイスリフトと呼ばれるスタイリングへアップデートが施された。<br>
 
2016年4月、テスラは黒いノーズコーンを取り除き、ボディカラーのフェイシアを追加し、一般的にフェイスリフトと呼ばれるスタイリングへアップデートが施された。<br>
 
フロントフェイシアはモデルXと同様のデザインで、アダプティブLEDヘッドライトを搭載している。<br>
 
フロントフェイシアはモデルXと同様のデザインで、アダプティブLEDヘッドライトを搭載している。<br>
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標準の充電器が40アンペアから48アンペアになり、アンペア数の多いコンセントでの充電が高速化された。2種類のアッシュウッド・インテリア・オプションが追加された。<br>
 
標準の充電器が40アンペアから48アンペアになり、アンペア数の多いコンセントでの充電が高速化された。2種類のアッシュウッド・インテリア・オプションが追加された。<br>
  
2016年10月に導入されたオートパイロット2.0には、運転席に誰もいなくても駐車場から持ち主のところまで車を誘導できる「エンハンスト・サモン」も搭載された。<br>
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2016年10月に導入されたオートパイロット2.0には、運転席に誰もいなくても駐車場から持ち主のところまで車を誘導できる「スマートサモン」も搭載された。<br>
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2016年11月、オプションに新しく開発されたグラスルーフを追加。紫外線の98%と熱の81%を遮断する。
  
 
2017年6月、テスラは100kWhバッテリーパックが潤沢に供給されたため、90kWhバッテリーパックオプションの販売を終了した。
 
2017年6月、テスラは100kWhバッテリーパックが潤沢に供給されたため、90kWhバッテリーパックオプションの販売を終了した。
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2019年1月、テスラは75Dバージョンを廃止し、100DをモデルSのベースバージョンとした。
 
2019年1月、テスラは75Dバージョンを廃止し、100DをモデルSのベースバージョンとした。
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===Raven===
2019年5月のエンジニアリング・リフレッシュでは、航続距離が370mi(600km)に伸び、アダプティブ・エア・サスペンションが追加された。<br>
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2019年5月のエンジニアリング・リフレッシュでは、前輪側のモーターに永久磁石使用シンクロナス リラクタンスモーターを採用するなどの改良により、航続距離が370mi(600km)に増加、加速性能も向上した。また、急速充電は200kWに対応、アダプティブ・エア・サスペンションが追加された。<br>
この変更により従来のパフォーマンスモデルか否かであるPの文字、バッテリー容量の数値、デュアルモーターであるDの文字、などを組み合わせたグレード表示では無くなり(例:P100D) Ravenモデルと呼ばれるこれ以降のグレード表記は、DUAL MOTORにパフォーマンスである下線が入るか否かだけの違いとなった。
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この変更により従来のパフォーマンスモデルか否かであるPの文字、バッテリー容量の数値、デュアルモーターであるDの文字、などを組み合わせたグレード表示は無くなり(例:P100D) 、モデル3と同様にDUAL MOTORにパフォーマンスである赤色の下線が入るか否かの違いとなった。<br>
<br>これはモデル3で既に採用されているエンブレムであり、実際に車のインフォテイメントを確認するとより詳細なグレードを知ることができる。<br>Ravenシリーズは 75D→STANDARD RANGE 100D→LONG RANGE P100D→LUDICUROUS PERFORMANCEという表記へと変更になった。<br>
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Ravenシリーズは 75D→STANDARD RANGE 100D→LONG RANGE P100D→LUDICUROUS PERFORMANCEという表記へと変更になった。<br>
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詳細は[https://www.tesla.com/ja_jp/blog/longest-range-electric-vehicle-now-goes-even-farther こちらを参照]
  
 
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2020年10月15日、航続距離の長いテスラモデルSの米国価格が69,420ドルに引き下げられた。
 
2020年10月15日、航続距離の長いテスラモデルSの米国価格が69,420ドルに引き下げられた。
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===Palladium===
 
2021年1月28日、モデルSはエクステリアとインテリアを変更してモデルXと共にアップデートされた。<br>
 
2021年1月28日、モデルSはエクステリアとインテリアを変更してモデルXと共にアップデートされた。<br>
 
これにより空力性能の指標であるcd値は0.24から0.208へと向上。<br>
 
これにより空力性能の指標であるcd値は0.24から0.208へと向上。<br>
 
新しいモデルSは、モデルS ロングレンジとPlaid(プラッド)<br><br>
 
新しいモデルSは、モデルS ロングレンジとPlaid(プラッド)<br><br>
 
そして、航続距離837km / 0-100 <2.1秒 / 最高速320km/h という圧倒的スペックで、市販車最速を謳う Plaid+と一緒に発売された。<br>
 
そして、航続距離837km / 0-100 <2.1秒 / 最高速320km/h という圧倒的スペックで、市販車最速を謳う Plaid+と一緒に発売された。<br>
テスラは、新しいモデルSのラインナップからパフォーマンスとルーディクラスの名前を外し、新しいプラッドとプラッド+の名を採用している。<br><br>
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テスラは、新しいモデルSのラインナップからパフォーマンスとルーディクラスの名前を外し、新しいPlaidの名を採用している。<br><br>
  
余談だが、テスラはPlaid モデル SのCd値 0.208を『地球上で最も低い空気抵抗を誇る車』と冠しているものの、ライバルであるメルセデス EQS エレクトリックセダンが4月2日に発表され、EQSの空気抵抗はCd値 0.2を誇るため、Plaidは発表から3ヶ月でデリバリーを待たずして地球上最も低いと謳う自身の地位を明け渡すこととなった。<br>
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余談だが、テスラはPlaid モデル SのCd値 0.208を『地球上で最も低い空気抵抗を誇る車』と冠しているものの、ライバルであるメルセデス EQS エレクトリックセダンが4月2日に発表され、EQSの空気抵抗はCd値 0.2を誇るため、Plaidは発表から3ヶ月でデリバリーを待たずして地球上最も低いと謳う自身の地位を明け渡すこととなった。<br><br>
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2021年6月7日 Model S Plaid+の発売中止がイーロン・マスクのツイッターによって発表された。これによりモデルSは LongRangeとPlaidの2種類のみとなる。また、Plaidの値段が1万ドル値上がりした。<br>
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2021年6月11日、カリフォルニア州フリーモント工場の近くにあるテスラのテストコース内で新型モデルS Plaid(プラッド)のデリバリーイベントを開催。最初の25台がオーナーの手へ渡った。<br>
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システムトータル出力は1020馬力、モーターはカーボンスリーブローターを採用し、高速域まで最高出力を維持できる性能で、0-100km/hまで1.99秒、0-160km/hまで4秒、0-400mまで9.23秒で加速する性能を備えた。<br>
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シフトレバーを操作する必要がないAGS(オートギアセレクト)機構のベータ版が搭載。ヨーク型ステアリング。ノイズ低減のためのANC(アクティブノイズキャンセル)、PS5と同等性能を備えたMCU4。<br>
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旗艦モデルに相応しいテスラの最新テクノロジーが数多く取り込まれている.<br>
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この時デリバリーされたモデルSには格子をモチーフにしたPLAIDの特別なエンブレムが採用された。<br>
  
  
  
  
<!--作成者:Amaririlyllis 情報の欠落や記載しておきたいことはまだありますので順次加筆修正予定-->
 
  
== ソフトウェアアップデート履歴 ==
 
  
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<!--作成者:Amaririlyllis 情報の欠落や記載しておきたいことはまだありますので順次加筆修正予定-->
  
 
== 価格・仕様変更履歴 ==
 
== 価格・仕様変更履歴 ==
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| 2021/3/11~ || 10,699,000円 || ー || 14,999,000円 || 17,999,000円  
 
| 2021/3/11~ || 10,699,000円 || ー || 14,999,000円 || 17,999,000円  
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| 2021/6/11~ || 10,699,000円 || ー || 15,999,000円 || ー
 
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== 以前の情報 ==
 
 
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== 安全性 ==
 
== 安全性 ==
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モデルSは様々なテストにおいて、高い安全性が評価されている。
  
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*[https://www.tesla.com/jp/blog/tesla-model-s-achieves-best-safety-rating-any-car-ever-tested?redirect=no テスラ Model S 過去に試験されたすべての自動車の中で最高の安全性評価を獲得] - テスラ公式
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*[https://www.tesla.com/jp/blog/model-s-achieves-euro-ncap-5star-safety-rating?redirect=no Model S Achieves Euro NCAP 5-Star Safety Rating] - テスラ公式
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その他のテストなどの動画や詳細は、[https://en.m.wikipedia.org/wiki/Tesla_Model_S#Safety Wikipedia] などを参照。
  
 
== 仕様一覧 ==<!--作成者:Amaririlyllis 一部誤りがあるかも知れません、グレード一覧になります。0-60mph→0-96kphとして編集しております-->
 
== 仕様一覧 ==<!--作成者:Amaririlyllis 一部誤りがあるかも知れません、グレード一覧になります。0-60mph→0-96kphとして編集しております-->
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| 1,961kg - 2,250kg
 
| 1,961kg - 2,250kg
 
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=== 車体塗装色 ===
 
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[[ファイル:BodyColor.png|サムネイル|左|ブラック/シルバー/ブルー +¥188,000 <br> レッド +¥314,000]]
 
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== オーナーズマニュアル ==
 
== オーナーズマニュアル ==
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*[https://www.tesla.com/ownersmanual/2012_2020_models/ja_jp/ Model S 2012-2020 Owner’s Manual - 公式]
テスラ モデルS [https://www.tesla.com/sites/default/files/model_s_owners_manual_asia_jp.pdf オーナーズマニュアル(公式)]
+
*[https://www.tesla.com/ownersmanual/models/ja_us/ Model S 2021+ Owner’s Manual (North America) - 公式]
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*[https://www.tesla.com/jp/support カスタマーサポートおよび製品サポート - 公式]
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*[https://service.tesla.com/docs/Public/diy/models/ja_jp/index.html Model S Do It Yourself - 公式]

2022年12月15日 (木) 12:27時点における最新版

提供元:Tesla, Inc.

テスラモデルSは,テスラ社が生産する電気自動車のスポーツ5ドアハッチバック型セダン。2012年6月22日にアメリカ合衆国で発売された。 2013年初旬に生産開始、2014年9月に初めて納車された。
日本での予約開始は2011年5月11日(水)、Signatureシリーズとスタンダードモデルを用意。
発売当初からカリフォルニア州フリーモントにあるテスラ・ファクトリー(旧NUMMI)にて生産が行われている。
2016年5月20日、フェイスリフトのアップデートを発表。同時にサモンもリリースされた。
ノーズコーンと言われる前期型のブラックグリルを取り払い、ヘッドライトもLEDのリボンライトによるデイライトを採用。
グリルレスとなったEVらしいスタイリングとなり、よりシャープさが増した。
2021年1月28日、アップデートにより新しいスタイリングとなったモデルSはCd値0.208という空力性能を獲得。
フェンダー幅の拡大で全幅が+50mmワイドになり、それに合わせてフェンダーカメラ等の張り出しも増した。
内装も大幅に刷新され、縦型から横型の大画面ディスプレイへ変更、後席ディスプレイを搭載など、モデルS史上で初の大幅に改良が加えられたモデルとなった。

モデルS最新情報


※現在、モデルSはアップデートにより納車時期が2022年末以降となっております。詳しくは公式オーダーページよりご確認ください。


2021/06/11 NEW!!
モデルS Plaidのデリバリーイベントが実施され、25台が本国で納車されました。


2021/06/07
モデルS Plaid+ の発売が中止になったと、イーロン・マスクがTwitterにて発言しました。それによりPlaidは1万ドル(日本では100万円)値上がりしています。

2021/05/28
モデルS Plaid+ の国内注文受付が停止となりました。アメリカでもPlaid+の注文は既に中止されており、再開時期などについては未定となります。

2021/05/20
モデルS Plaidのデリバリーイベントがアメリカ本国で6/3に決定しました。これによりPlaidモデルのファーストろっトが遂にユーザーの手元へ渡ることとなります。


2021/04/28
納車時期が2022年表記→2022年末表記へと変更になりました。予定より日本への納車は遅れる可能性がありそうです。
先日のファームウェアアップデート(2021.4.16)、及びナビデータのアップデート(JP-2021.24-13029)によりナビゲーション中のレーンガイドビジュアライゼーションが追加されました!
ステアリング側のメーターパネルに詳細な案内が表示されます。この更新の反映はMCU2以降のテスラで確認済です。
このナビの案内はケンウッド製ナビそっくりなことから、インクリメントP社製である可能性が高いと思われます。






2020年8月現在,モデルSロングレンジプラスのEPA航続距離は402マイル(647km)であり,他の電気自動車と比べて最も長い航続距離を誇る。

モデルSの歴史

モデルSは、研究と予備開発の段階では「WhiteStar」ホワイトスターというコードネームで呼ばれていた。

2008年2月、Tesla, Inc.(当時はTesla Motors)がModel Sの航続距離延長バージョンを計画していることが報じられた。

このバージョンではガソリンエンジンを搭載して航続距離を延長する予定だったものの、後の改良で削除される事となった。
2008年9月に開催されたGoingGreenカンファレンスで、テスラのテクノキング(当時CEO)であるイーロン・マスクは、テスラは電気自動車のみを開発していると発表した。
2008年6月30日のプレスリリースで正式に発表され、2009年3月26日のプレスカンファレンスでは試作車が展示される。
2009年4月8日には電気自動車「モデルS」の独占プレミアがメンローパーク店で開催された。



日本でのモデルS予約開始は2011年5月11日(水)、2013年初旬に生産開始、順次納車されると発表があった。

予約時は最終販売価格やオプションが未定であり、250台限定生産のSignatureシリーズとスタンダードモデルが用意。

予約には予約金(全額払い戻し可能)が必要で
Signatureシリーズ 350万円
スタンダードモデル 50万円

であった。

当時は右ハンドルよりも先に左ハンドル仕様の生産・販売もする予定だったが、右ハンドルのみが出荷されることとなった。

2012年6月、テスラ モデルSがアメリカで納車を開始した。
2013年、モデルSは電気自動車として初めて各国の月間新車販売ランキングでトップになり、ノルウェーでは2013年9月と12月の2度にわたってトップになり、2015年12月にはデンマークでもトップを獲得した。

モデルSの世界販売台数は、2018年9月に25万台を突破(テスラはモデルSとモデルXの販売台数を合算しているため、正確な数字は不明)
米国は販売台数で主要な割合を占めるメインマーケットであり、2019年12月までに約15万8,000台が納車された。


2014年9月8日 テスラ モデルSが日本国内で初めて納車された。六本木ヒルズの52階にてTesla Japan - Key Delivery Ceremony を実施、イーロンマスク氏より9人のオーナーに対して納車された。 Tesla Model S、日本で納車、始まりました(テスラ公式ブログ)
同日に六本木、お台場、横浜のスーパーチャージャーがオープンした。



2014年10月 テスラはオートパイロットを追加したモデルS P85Dを発売した、0-100km/h加速は3.2秒で価格は1270万円。 末尾にDを冠したモデルSはフロントモーターが追加されデュアルモーターとなっている。当時の記事はこちら

上記のP85Dのみではなく、2014年10月以降に製造されたモデルSの車には、オートパイロットと呼ばれる機能が搭載されている。
これは2016年1月15日、ソフトウェアアップデート7.0の配布と共に有効化された機能で、その精度の高さに世界中のオーナーを驚かせた。
オートパイロットは、ドライバーの助けがなくても車が動作することができる先進的な運転支援システムだ。車速追従に加えて車線を読み取りレーンキープを自動で行ってくれ、車線変更も周囲の安全をシステムが認識しウィンカー操作1つで行うことができる。
ただし、システムは完璧では無いのでドライバーは継続的に監督し、問題がある場合は制御する必要がある為注意が必要だ、2021年4月現在もオートパイロットからベータ版の文字は取れていない。

2015年6月、テスラは、発売から3年が経過し、モデルSの走行距離が16億キロメートル(10億マイル)を超えたと発表し、電気自動車としては初の到達となった(日産はリーフが総走行距離6億2500万マイルを積み重ねたと発表)。
テスラは、モデルSの走行距離の68%が北米、25%が欧州、7%がアジア太平洋地域と発表。 モデルSの世界販売台数は、2015年に10万台を突破し、2016年11月には15万台を突破した。 20万台のマイルストーンは、2017年の第4四半期の早い時期に達成した。

テスラモデルSは、2015年と2016年に世界で最も売れた電気自動車となった。


2015年12月 モデルS P85Dが日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいてイノベーション部門賞を受賞

facelift

2016年4月、テスラは黒いノーズコーンを取り除き、ボディカラーのフェイシアを追加し、一般的にフェイスリフトと呼ばれるスタイリングへアップデートが施された。
フロントフェイシアはモデルXと同様のデザインで、アダプティブLEDヘッドライトを搭載している。
また、HEPAキャビンエアフィルトレーションシステムも追加された。これを用いるバイオウェポンディフェンスモードは、キャビンを与圧して陽圧室とするに加え、空気中のウィルスをHEPAフィルターで取り払い、遮断するという機能に仕上がった。
標準の充電器が40アンペアから48アンペアになり、アンペア数の多いコンセントでの充電が高速化された。2種類のアッシュウッド・インテリア・オプションが追加された。

2016年10月に導入されたオートパイロット2.0には、運転席に誰もいなくても駐車場から持ち主のところまで車を誘導できる「スマートサモン」も搭載された。

2016年11月、オプションに新しく開発されたグラスルーフを追加。紫外線の98%と熱の81%を遮断する。

2017年6月、テスラは100kWhバッテリーパックが潤沢に供給されたため、90kWhバッテリーパックオプションの販売を終了した。

2017年8月、テスラはHW2.5に、より多くの計算能力を提供するためのセカンダリ・プロセッサ・ノードと、信頼性をわずかに向上させるための追加の配線冗長性が含まれていることを発表しました。また、ダッシュカムとセントリー・モードの機能も追加された。
2017年8月以降に製造された車に搭載されたセントリー・モードは、車の周囲の不審な行動を感知して記録する機能だ。

2017年12月のConsumer Reports社のオーナー満足度調査では、テスラモデルSは全車種でトップだった。2019年12月では5位となっている。 2019年、米国の雑誌「Motor Trend」は、2013年のテスラモデルSを同誌の70年の歴史の中で究極の「カー・オブ・ザ・イヤー」に選出した。


2018年3月、テスラがメディア・コントロール・ユニット(MCU)をバージョン2にアップグレードしたことが発表された。 MCU 2は、17インチ(430mm)のセンターコンソール・スクリーンの性能を向上させ、Tesla ArcadeとTesla Theaterを可能にした。

2018年5月、テスラはSoftware Freedom Conservancyと共同で、ソフトウェアライセンスのコンプライアンスプロセスの一環として、Model Sの不完全なソースコードをGitHubリポジトリで公開した。

2019年1月、テスラは75Dバージョンを廃止し、100DをモデルSのベースバージョンとした。

Raven

2019年5月のエンジニアリング・リフレッシュでは、前輪側のモーターに永久磁石使用シンクロナス リラクタンスモーターを採用するなどの改良により、航続距離が370mi(600km)に増加、加速性能も向上した。また、急速充電は200kWに対応、アダプティブ・エア・サスペンションが追加された。
この変更により従来のパフォーマンスモデルか否かであるPの文字、バッテリー容量の数値、デュアルモーターであるDの文字、などを組み合わせたグレード表示は無くなり(例:P100D) 、モデル3と同様にDUAL MOTORにパフォーマンスである赤色の下線が入るか否かの違いとなった。
Ravenシリーズは 75D→STANDARD RANGE 100D→LONG RANGE P100D→LUDICUROUS PERFORMANCEという表記へと変更になった。
詳細はこちらを参照



2020年2月、テスラはモデルSの航続距離を390マイル(630km)に伸ばした。 2020年8月、EPAによる航続距離テストの結果が402マイル(647km)に更新され、他のバッテリー電気自動車よりも高い値となった。

2020年10月15日、航続距離の長いテスラモデルSの米国価格が69,420ドルに引き下げられた。

Palladium

2021年1月28日、モデルSはエクステリアとインテリアを変更してモデルXと共にアップデートされた。
これにより空力性能の指標であるcd値は0.24から0.208へと向上。
新しいモデルSは、モデルS ロングレンジとPlaid(プラッド)

そして、航続距離837km / 0-100 <2.1秒 / 最高速320km/h という圧倒的スペックで、市販車最速を謳う Plaid+と一緒に発売された。
テスラは、新しいモデルSのラインナップからパフォーマンスとルーディクラスの名前を外し、新しいPlaidの名を採用している。

余談だが、テスラはPlaid モデル SのCd値 0.208を『地球上で最も低い空気抵抗を誇る車』と冠しているものの、ライバルであるメルセデス EQS エレクトリックセダンが4月2日に発表され、EQSの空気抵抗はCd値 0.2を誇るため、Plaidは発表から3ヶ月でデリバリーを待たずして地球上最も低いと謳う自身の地位を明け渡すこととなった。

2021年6月7日 Model S Plaid+の発売中止がイーロン・マスクのツイッターによって発表された。これによりモデルSは LongRangeとPlaidの2種類のみとなる。また、Plaidの値段が1万ドル値上がりした。

2021年6月11日、カリフォルニア州フリーモント工場の近くにあるテスラのテストコース内で新型モデルS Plaid(プラッド)のデリバリーイベントを開催。最初の25台がオーナーの手へ渡った。
システムトータル出力は1020馬力、モーターはカーボンスリーブローターを採用し、高速域まで最高出力を維持できる性能で、0-100km/hまで1.99秒、0-160km/hまで4秒、0-400mまで9.23秒で加速する性能を備えた。
シフトレバーを操作する必要がないAGS(オートギアセレクト)機構のベータ版が搭載。ヨーク型ステアリング。ノイズ低減のためのANC(アクティブノイズキャンセル)、PS5と同等性能を備えたMCU4。
旗艦モデルに相応しいテスラの最新テクノロジーが数多く取り込まれている.
この時デリバリーされたモデルSには格子をモチーフにしたPLAIDの特別なエンブレムが採用された。




価格・仕様変更履歴

モデルS
時期 ロングレンジ パフォーマンス プラッド プラッド+
~2020/10/12 9,899,000円 12,299,000円 16,999,000円
2020/10/13~ 9,551,000円 11,951,000円 16,999,000円
2021/1/29~ 10,699,000円 14,999,000円 16,999,000円
2021/3/11~ 10,699,000円 14,999,000円 17,999,000円
2021/6/11~ 10,699,000円 15,999,000円



よくあるトラブル


  • 電動格納式ドアハンドルの故障(出てこなくなる、引いても開かなくなる)
  • ナビゲーションユニットのブラックアウト(8GB eMMCリコールに関するよくある質問(公式) を参照)
  • 電動リフトゲートの電気式ダンパーからカタカタと異音が発生する
  • ナビゲーションスクリーンの縁に四角く黄変した跡が出る(テスラにて対策整備対応可)
  • サンルーフ採用車のパッキン部から雨漏り

安全性

モデルSは様々なテストにおいて、高い安全性が評価されている。

その他のテストなどの動画や詳細は、Wikipedia などを参照。

仕様一覧


モデルSの仕様について纏めた一覧になります。グレード・外装色・内装色・オプション装備などについて纏めていきます。

グレード別スペック表

Tesla Model S
グレード 発売期間 バッテリーサイズ 駆動方式 パワー トルク 0–96km/h 加速 最高速度 航続距離
"40 kWh"* (本国限定)2012-2013 40 kWh RWD 285 kW (382 hp) 430 N⋅m (317 lb⋅ft) 6.5 秒 177 km/h (110 mph) EPA 224 km (139 mi)
60 2012 – 2015

2016 – 2017

60 kWh RWD 285 kW (382 hp) 430 N⋅m (317 lb⋅ft) 5.5 秒 209 km/h (130 mph) EPA 335 km (208 mi)
60D 2016 – 2017 AWD 386 kW (518 hp) 441 N⋅m (325 lb⋅ft) 5.2 秒 EPA 351 km (218 mi)
70 2015 – 2016 70 kWh RWD 285 kW (382 hp) 525 N⋅m (387 lb⋅ft) 5.5 秒 225 km/h (140 mph) EPA 370 km (230 mi)
70D AWD 386 kW (518 hp) 441 N⋅m (325 lb⋅ft) 5.2 秒 EPA 390 km (240 mi)
75 2016 – 2017 75 kWh RWD 285 kW (382 hp) 659 N⋅m (486 lb⋅ft) 5.3 秒 EPA 401 km (249 mi)
75D /

スタンダードレンジ

2016 – 2019 AWD 386 kW (518 hp) 441 N⋅m (325 lb⋅ft) 4.2 秒(2017年6月以前の75Dは5.3秒) EPA 417 km (259 mi)
85 2012 – 2016 85 kWh RWD 285 kW (382 hp) 658 N⋅m (485 lb⋅ft) 5.4 秒 225 km/h (140 mph) EPA 426 km (265 mi)
85D 2014 – 2016 AWD 386 kW (518 hp) 601 N⋅m (443 lb⋅ft) 3.8 秒 250 km/h (155 mph) EPA 430 km (270 mi)
P85 2012 – 2014 RWD 350 kW (469 hp) 601 N⋅m (443 lb⋅ft)

Performance Plus:

931 N⋅m (687 lb⋅ft)

4.2 秒 209 km/h (130 mph) EPA 426 km (265 mi)
P85D 2014 – 2016 AWD 397 kW (532 hp) 931 N⋅m (687 lb⋅ft) 3.1 秒

Ludicrous: 2.8 秒

250 km/h (155 mph) EPA 407 km (253 mi)
90 2015 – 2016 90 kWh RWD 285 kW (382 hp) 658 N⋅m (485 lb⋅ft) 5.4 秒 225 km/h (140 mph) EPA 426 km (265 mi)
90D 2015 – 2017 AWD 386 kW (518 hp) 931 N⋅m (687 lb⋅ft) 3.8 秒 250 km/h (155 mph) EPA 473 km (294 mi)
P90D 2015 – 2016 397 kW (532 hp)

Ludicrous:

560 kW (751 hp)

931 N⋅m (687 lb⋅ft)

Ludicrous:

1 373 N⋅m (1 013 lb⋅ft)

3.1 秒

Ludicrous: 2.8 秒

EPA 430 km (270 mi)
100D 2016 – 2019 100 kWh AWD 386 kW (518 hp) 441 N⋅m (325 lb⋅ft) 3.6 秒 250 km/h (155 mph) EPA 539 km (335 mi)
P100D 568 kW (762 hp) 989 N⋅m (729 lb⋅ft)

Ludicrous:

1 373 N⋅m (1 013 lb⋅ft)

2.4 秒 262 km/h (163 mph) EPA 507 km (315 mi)
Raven

(ルーディクラス パフォーマンス)

2019 – 2021 580 kW (778 hp) 1 140 N⋅m (841 lb⋅ft) 2.3 秒 262 km/h (163 mph) EPA 623 km (387 mi)
Raven

(ロングレンジ プラス)

2019 – 2021 415 kW (557 hp) 755 N⋅m (557 lb⋅ft) 3.7 秒 250 km/h (155 mph) EPA 647 km (402 mi)
  • 40kWhは実際には生産されず、60kWhをソフトウェア上で制限したモデルが届けられた。



車両諸情報

モデルS寸法
全長 全幅 全高 ホイールベース 前後重量バランス(フロント・リア) 車両重量
4,980mm 1,964mm (ミラー込2,189mm) 1,440mm 2,960mm 50 : 50 (RWD 48 : 52) 1,961kg - 2,250kg

オーナーズマニュアル