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[[ファイル:0x0-Charging 01.jpg|サムネイル|提供元:Tesla, Inc. ]]
 
[[ファイル:0x0-Charging 01.jpg|サムネイル|提供元:Tesla, Inc. ]]
テスラが電気自動車のために構築した480ボルトの直流高速充電器。V3スーパーチャージャーでは最大250kWでの充電が可能。車載チャージャーをバイパスし、DC電源を直接バッテリーに供給する。<br>
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テスラが保有し運営する急速充電器。車載チャージャーをバイパスし、DC電源を直接バッテリーに供給する。<br>
 
2012年9月24日から導入が開始され、2022年11月時点で、世界4,000ステーション以上で40,000以上のスーパーチャージャーを稼働している。<br>
 
2012年9月24日から導入が開始され、2022年11月時点で、世界4,000ステーション以上で40,000以上のスーパーチャージャーを稼働している。<br>
また、現在までに99.96%、2021年には100%の電力が再生可能エネルギーにより供給されている。
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また、2021年現在までに99.96%、2021年には100%の電力が再生可能エネルギーにより供給されている。
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日本での稼働開始日は2014年9月8日、モデルSの初納車に合わせて導入となった。日本ではアメリカと同様のテスラコネクター(NACS)規格を採用している。2023年3月17日現在、日本国内ではテスラ車のみが利用可能で、65ステーションで314スーパーチャージャーを稼働している。
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日本での稼働開始日は2014年9月8日、モデルSの初納車に合わせて導入となった。日本ではアメリカと同様のテスラコネクター(NACS)規格を採用している。2023年3月17日現在、日本国内ではテスラ車のみが利用可能で、65ステーションで314スーパーチャージャーを稼働。最大250kWでの充電が可能。
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テスラはテスラコネクター(NACS)をオープンソースにしており、他社もスーパーチャージャーを利用できるようにしている。<br>
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また、ヨーロッパやオーストラリアなどの国で販売する車両ではテスラコネクターを採用せず、モデルS/XではMennekes Type 2規格を採用。モデル3以降は他社EVで主流となったCCS Combo 2規格を採用し、その後モデルS/XもPalladiumでCCS2を採用、旧規格のモデルもアダプターやレトロフィットなどを利用することでCCS2に対応する。既存のスーパーチャージャーは2種類のコネクターを持つデュアルケーブルとなり、新設されるスーパーチャージャーはCCS2のみ対応となっている。2021年11月にオランダで一部のスーパーチャージャーの他社EVへの開放を開始、以降ヨーロッパやオーストラリアなどCCS2を採用するスーパーチャージャーを混雑状況などにより徐々に開放し、「パイロットプログラム」と呼ばれる公共の急速充電器となっている。<br>
また、ヨーロッパやオーストラリアなどの国で販売する車両ではテスラコネクターを採用せず、モデルS/XではMennekes Type 2規格を採用。モデル3以降は他社EVで主流となったCCS Combo 2規格を採用し、その後モデルS/XもPalladiumでCCS2を採用、旧規格のモデルもアダプターやレトロフィットなどを利用することでCCS2に対応する。既存のスーパーチャージャーは2種類のコネクターを持つデュアルケーブルとなり、新設されるスーパーチャージャーはCCS2のみ対応となっている。CCS2に対応するスーパーチャージャーは徐々に他社のEVにも開放され、公共の急速充電器ともなっている。<br>
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2023年2月15日、テスラとホワイトハウスは、アメリカ国内で2024年末までに7,500以上のスーパーチャージャーを他社EVへ開放すると発表、同月末より徐々に解放を開始した。NACSを採用するスーパーチャージャーは、アダプターを内蔵した「Magic Dock」へのレトロフィットによりNACSとCCS1のコネクターに一本のケーブルで対応する。
2023年2月15日、テスラとホワイトハウスは、アメリカ国内で2024年末までに7,500以上のスーパーチャージャーを他社EVへ開放すると発表、同月末より徐々に解放を開始した。アダプターを内蔵した「Magic Dock」へのレトロフィットにより、NACSとCCS1のコネクターに一本のケーブルで対応する。
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初代ロードスターは規格が異なるため、スーパーチャージャーは利用不可。
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初代ロードスターは規格が異なるため、スーパーチャージャーでの充電はできない。また、テスラはNACSをオープンソースにしており、他社も利用できるようにしている。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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*最大出力 150kW
 
*最大出力 150kW
 
*V2スーパーチャージャーはストール毎に数字+アルファベットが割り当てられている。(1A,1B/2A,2B...等)数字ごとのストールで高圧受電設備(キュービクル)を共有しているため、同一の数字のストールで同時に充電すると出力が振り分けられる。より速く充電するためには、他の車が使用していない数字のストールを選ぶと速度低下の影響を受けない。
 
*V2スーパーチャージャーはストール毎に数字+アルファベットが割り当てられている。(1A,1B/2A,2B...等)数字ごとのストールで高圧受電設備(キュービクル)を共有しているため、同一の数字のストールで同時に充電すると出力が振り分けられる。より速く充電するためには、他の車が使用していない数字のストールを選ぶと速度低下の影響を受けない。
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*2023年3月17日現在、日本国内では22のステーションで104のV2スーパーチャージャーが稼働している。
 
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===アーバン===
 
===アーバン===
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*V2スーパーチャージャーと違い充電速度は独立しており、隣接したテスラの充電による速度低下の影響をほぼ受けない。
 
*V2スーパーチャージャーと違い充電速度は独立しており、隣接したテスラの充電による速度低下の影響をほぼ受けない。
 
*2017年9月11日に発表された。
 
*2017年9月11日に発表された。
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*2023年3月17日現在、日本国内では8のステーションで44のアーバンスーパーチャージャーが稼働している。
 
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===V3===
 
===V3===
 
*最大出力 250kW(5分の充電で最大120km走行可)<br>
 
*最大出力 250kW(5分の充電で最大120km走行可)<br>
 
*充電速度は隣接するスーパーチャージャーに差し込むテスラ車の影響を受けない。<br>
 
*充電速度は隣接するスーパーチャージャーに差し込むテスラ車の影響を受けない。<br>
*ケーブルは液冷式となり、V2より細く軽くなった。<br>
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*V2とほぼ同じデザインとなっているが、ケーブルは液冷式となり、V2より細く軽くなった。<br>
 
*モデル3ロングレンジの場合、約12分で2%から50%まで充電可能。<br>
 
*モデル3ロングレンジの場合、約12分で2%から50%まで充電可能。<br>
 
*2019年3月6日に発表され、日本では2020年12月に初めてオープンした。
 
*2019年3月6日に発表され、日本では2020年12月に初めてオープンした。
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*2023年3月17日現在、日本国内では35のステーションで166のV3スーパーチャージャーが稼働している。
 
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===V4===
 
===V4===
*最大出力 750kW 以上
   
*充電ケーブルは、他社EVへの充電をサポートするため長くなり、新しい浸漬冷却技術を採用
 
*充電ケーブルは、他社EVへの充電をサポートするため長くなり、新しい浸漬冷却技術を採用
*CCS2を装備するスーパーチャージャーV4の最大出力は、615kW
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*アーバンスーパーチャージャーを大型化したようなデザイン
*Semi、Cybertruck用のスーパーチャージャーV4では、テスラコネクター(NACS)と互換性のない角形の新型コネクターを装備。約30分で70%(640km以上の走行分)まで、約90分で100%までSemiを充電可能。
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*Semi、Cybertruck用のスーパーチャージャーV4では、テスラコネクター(NACS)と互換性のない角形の新型コネクターを装備。最大出力は750kW以上で、約30分で70%(640km以上の走行分)まで、約90分で100%までSemiを充電可能。
 
*2022年12月5日、Semiの最初の顧客への納車式にて発表、2023年3月1日のInvestor Dayではヨーロッパで設置が開始されたことが発表された。
 
*2022年12月5日、Semiの最初の顧客への納車式にて発表、2023年3月1日のInvestor Dayではヨーロッパで設置が開始されたことが発表された。
 
*2023年2月現在、日本国内には設置されていない。
 
*2023年2月現在、日本国内には設置されていない。
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② スーパーチャージャーに駐車し、充電ポートを開ける。(コネクターのボタンか充電ポートの蓋を押す・車内ディスプレイやアプリから開ける・キーフォブのトランク長押し)
 
② スーパーチャージャーに駐車し、充電ポートを開ける。(コネクターのボタンか充電ポートの蓋を押す・車内ディスプレイやアプリから開ける・キーフォブのトランク長押し)
 
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コネクターを充電ポートに挿し込む。正常に充電が開始されると充電ポートが緑色に光る。必要に応じて充電制限を設定する。
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コネクターを充電ポートに挿し込む。正常に充電が開始されると充電ポートが緑色に光り、充電にかかる残り時間が車内タッチスクリーンやアプリに表示される。必要に応じて充電上限を設定する。
 
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*事前にクレジットカードを[https://www.tesla.com/jp/teslaaccount テスラアカウント]に登録しておく必要あり。
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*スーパーチャージャーはプラグアンドチャージ(PnC)を実現しており、プラグを差し込むだけですぐに充電を開始する。毎度の支払い手続きなどは不要。事前にクレジットカードを[https://www.tesla.com/jp/teslaaccount テスラアカウント] に登録しておく必要あり。
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*車内タッチスクリーンやアプリに表示される利用可能台数は、スーパーチャージャーの利用可能な時間帯や、テスラ専用でない駐車スペースへの駐車などを考慮されていないため、夜間やテスラ専用でない駐車スペースにもスーパーチャージャーが設置されているステーションの利用の場合などは注意。
 
*ナビの目的地にスーパーチャージャーを設定することでオンルート・バッテリー・ウォームアップ機能がオンになり、バッテリーを走行中に温めておくことで充電スピードが速くなる。また、外気温が低い場合は、ウォームアップを行わないと充電開始までに時間がかかる場合がある。
 
*ナビの目的地にスーパーチャージャーを設定することでオンルート・バッテリー・ウォームアップ機能がオンになり、バッテリーを走行中に温めておくことで充電スピードが速くなる。また、外気温が低い場合は、ウォームアップを行わないと充電開始までに時間がかかる場合がある。
 
*バッテリー残量が少ないほど充電スピードはより速くなり、残量が増えるに従って充電スピードは遅くなる。充電速度の設定は不可で、常に自動的に最適な速度で充電される。
 
*バッテリー残量が少ないほど充電スピードはより速くなり、残量が増えるに従って充電スピードは遅くなる。充電速度の設定は不可で、常に自動的に最適な速度で充電される。
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*稼働率が50%を超えるステーションでは、自動的に充電上限が80%以下に設定される。さらに充電が必要な場合は再度充電上限を設定する。
 
*充電目的でない車のスーパーチャージャーへの駐車(ICEing)を防止するため、三角コーンやスタンド看板が置かれているステーションでは、'''利用後に三角コーンやスタンド看板をストールに戻すようにしましょう。'''ほとんどの充電スポットはテスラ車専用ですが、一部は駐車も可能です。スポットの表示を確認し、充電中のテスラ車以外の車が専用のスポットを占有している場合(ICEing)は、テスラまでご連絡ください。
 
*充電目的でない車のスーパーチャージャーへの駐車(ICEing)を防止するため、三角コーンやスタンド看板が置かれているステーションでは、'''利用後に三角コーンやスタンド看板をストールに戻すようにしましょう。'''ほとんどの充電スポットはテスラ車専用ですが、一部は駐車も可能です。スポットの表示を確認し、充電中のテスラ車以外の車が専用のスポットを占有している場合(ICEing)は、テスラまでご連絡ください。
 
*'''充電目的以外の駐車は絶対におやめください。'''
 
*'''充電目的以外の駐車は絶対におやめください。'''
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== 利用料金 ==
 
== 利用料金 ==
 
<!--このページで利用のルールを作成するのは適切ではありません。-->
 
<!--このページで利用のルールを作成するのは適切ではありません。-->
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*テスラへの充電では、年会費などは無料。スーパーチャージャー永年無料が付属した車両では、利用料金も無料となる(配車サービスや政府機関の公用車を除く)。
 
*利用料金は日本では1分単位で充電料金が設定されており、充電スピードによって4段階に分かれている。料金はステーションによって異なり、随時変更となる可能性がある。各ステーションの利用料金は、車両タッチスクリーン上のナビで選択したピンのポップアップに表示される。
 
*利用料金は日本では1分単位で充電料金が設定されており、充電スピードによって4段階に分かれている。料金はステーションによって異なり、随時変更となる可能性がある。各ステーションの利用料金は、車両タッチスクリーン上のナビで選択したピンのポップアップに表示される。
 
**Tier 1 : 60kW以下、¥25/分
 
**Tier 1 : 60kW以下、¥25/分
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**Tier 3 : 101kWから180kW、¥85/分
 
**Tier 3 : 101kWから180kW、¥85/分
 
**Tier 4 : 181kW以上、¥140/分
 
**Tier 4 : 181kW以上、¥140/分
*'''時間貸し駐車場内に設置されている一部のステーションでは、駐車料金が発生する。'''駐車料金や提携するショップ情報などは、それぞれのステーション情報を参照。また、駐車料金は充電時間ではなく、ゲート入場から出庫までの時間で計算されるため、注意。<br>
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*'''一部のステーションは時間貸し駐車場内に設置されており、駐車料金が発生する。'''駐車料金や提携するショップ情報などは、それぞれのステーション情報を参照。また、駐車料金は充電時間ではなく、ゲート入場から出庫までの時間で計算されるため、注意。<br>
 
*充電中、車両のタッチスクリーンにリアルタイムで料金の概算見積が表示される。最終的な請求金額は[https://www.tesla.com/jp/teslaaccount  Teslaアカウント] ページから確認できる。<br>
 
*充電中、車両のタッチスクリーンにリアルタイムで料金の概算見積が表示される。最終的な請求金額は[https://www.tesla.com/jp/teslaaccount  Teslaアカウント] ページから確認できる。<br>
 
*[https://www.tesla.com/jp/teslaaccount  Teslaアカウント] にログインし、[設定] の「支払い方法を管理」>「支払い方法を追加」から支払い方法を追加、更新、削除することができる。<br>
 
*[https://www.tesla.com/jp/teslaaccount  Teslaアカウント] にログインし、[設定] の「支払い方法を管理」>「支払い方法を追加」から支払い方法を追加、更新、削除することができる。<br>
*スーパーチャージャー無料充電特典が車両に付属している場合は、アカウントに反映後スーパーチャージャー利用時に自動的に使用される。 <br>
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*紹介プログラムなどにより獲得したスーパーチャージャー無料特典は、アカウントに反映後スーパーチャージャー利用時に自動的に利用される。利用残高と有効期限は、Teslaアプリで確認できる。<br>
 
*ステーション内のスーパーチャージャーが半数以上使用されており、'''充電完了後5分以内に車を移動しなかった場合は最大100円/分の超過料金が無制限に課金される。'''<br>
 
*ステーション内のスーパーチャージャーが半数以上使用されており、'''充電完了後5分以内に車を移動しなかった場合は最大100円/分の超過料金が無制限に課金される。'''<br>
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====テスラ公式====
 
====テスラ公式====
 
*[https://www.tesla.com/ja_JP/findus?filters=supercharger スーパーチャージャーを探す]
 
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:(付近のスーパーチャージャーはアプリの「場所」をタップすることでも表示でき、現在の利用状況などが確認できる)
 
*[https://www.tesla.com/ja_JP/findus/list/superchargers/Japan 日本のテスラ スーパーチャージャー 一覧]
 
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*[https://www.tesla.com/jp/support/supercharging スーパーチャージについて詳しく見る]
 
*[https://www.tesla.com/jp/support/supercharging スーパーチャージについて詳しく見る]
 
*[https://www.tesla.com/ja_JP/host-a-supercharger スーパーチャージャーの誘致]
 
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